where is an animal?
絶望が残るこの地に、果たして動物は生きているのか。答えは
逃げるか、耐えるか、あるいは受け入れるのか。
運良く汚染から逃げられた動物がいるなら、それはおめでとう、という言葉を贈りたい。よっぽど極限の環境か、あるいは偶然の産物で生まれた汚染の起きていない奇跡の土地を見つけられたのだろう。是非ともそこで幸せにすごしてほしい。まぁ、あくまで仮定の話ではあるが。
もし、汚染に耐えられる生物がこの世にあるとすれば、それは我々にとっての大きな希望となるだろう。
汚染された環境で生き延びる
受け入れるという手段があるのなら、それは驚嘆というより、むしろ畏怖の感情が湧いてくるというものだ。我々は知っている。あの毒はこの世の何よりも凶悪で凶暴だということを。
我々は知っている。あの毒が何故絶望と呼ばれているかを。
それを受け入れたモノは果たして生物と呼ぶことが出来るのだろうか?
とまぁ色々言っては来たが結局こんなものは仮定であり、可能性であり我々の妄想に他ならない。暗く湿った穴蔵の中での一種の娯楽と呼んでも差し支えないだろう。
もしかしたらそれらとの遭遇は、ある日突然やってくるのかもしれない。
もしかしたら。
そんなふうに考える事が、案外気休め程度にはなっているのだろう。
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