有澤と友人

 高校時代の友人が、とあるソーシャルゲームのイラストを担当したとのこと。すげーなって、まず思いました。そしておめでとう友人。これは見ていないけど。


 絵師さん、と呼ばれる人が増え、ネットでイラストを公開される方がお金の関わるお仕事をするようになる。そういったことが増えたのも、ソーシャルゲームが台頭してきた恩恵のひとつかな、なんて考えます。


 私は極めて普通の大人ですが、高校時代の友人はキラキラしてる人が多過ぎて。たまに、きゅっと胸が辛くなるときがあります。

 イラストレーターとして活躍する友人の他に、漫画家になった同級生がいます。その人とはあまり接点がないので同級生、というレベルですけど。他に友人だとデザインの仕事をしてる子がいます。みんな、自分の中のやりたいことをちゃんと形にしてて、すごいなって。とてもキラキラしてるように、見えます。


 じゃあ私は? そう考えることが増えて。

 友達が活躍する姿を見るたびに、普通の私には何があるんだろうって。この間活動を休止したときに似た胸の痛みを覚えます。


 結論としてはね、私は私だし、私がなりたい私として頑張ろって話ですけど。

 活躍する友人に「ふさわしい」だけの活躍が、私にはあるのか? と、検討違いな悩みを抱えるのです。


 テレビで、芸能人の同級生は今どんな活躍をしてるの? って取材する番組ありますよね。あれ見てると、あれが世間様の目かと思うと、私に価値をつけられないように思えるのです。

 つまり、平凡に大人になって、名前をつけられるような仕事をしていない人間は(たくさんいるのに)有名な人の隣にいてはいけないのかなって。そんなことないんだけどね。


 明日になったらまた忘れて、普通の私は私の人生を頑張って生きるんでしょうが。他人の目なんて気にしない人間になりたいですね。「すごいでしょ、この子私の友達なんだよ」って胸を張って言える人間でありたい。

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