未来の姿は

@sakuragawa7310

幼き頃

私は、3726gという大きな体で産まれた。

小さい頃何度ミルクを飲ませても全て吐いて周りより小さくなりすごく大変だったらしい。性格もおっとりとしていて言葉もなかなか覚えなかったと母から聞いた。

小学校の時は、片付けができなくて担任の先生に怒られたり机の中のプリントがグシャグシャになって入れてあったりとそれが毎日だった。始めは、それが当たり前だと思っていた。そんなの皆がそうだ皆同じだと思っていた。実際にクラスの中には片付けができない子なんて何人もいた。机の奥からカビたパンが出で来る子なんかもいた。私なんてそういう子に比べたらまだ可愛いもんだと思う。その子の机の中からは、カビたパンだけでなくグシャグシャなプリントやひどい時はゴキブリなども出てきたのだ。

当時の私は小学2年生だった。まだまだそんなことが当たり前の友達と遊べて楽しいそれだけだった。その時はホントに楽しかった。毎日が楽しくて勉強は苦手だけど友達がいて先生がいて少しふざけてるだけで毎日が輝いていた。そんな私にも周りと違うと思い始める出来事があった。

小学5年生の時、初めての男の担任の先生ですごく明るく熱血な先生だった。仲良くなれるか不安だったけど話しかけようと決心して自ら話しかけれるようにするのに必死だった。先生は、ある日みんなに言った。

「みんなで8の字跳びをやって県で上位を目指そう!お前達ならできる!」

私は、運動は嫌いだったけど先生のその言葉を信じてみんなと一緒に大きな声で返事をした。

「はい!やりたいです!」

先生もみんなもニコニコと笑い長縄をすることに決めた。練習は大変だけど引っかかってしまっても最初の頃だからとみんなは

「おい~引っかかるなよ。」

など言って笑っていた。もう少しで1学期が終わるという頃に先生が

「1学期が終わる前に今学期で1番いい結果を出すぞ!」

と言って張り切ってみんな体育館へ向かった。3日ほど前から体調を崩していた私はみんなと一緒に跳べないので同じ見学の男の子と協力をしてタイムと、回数を数える係になった。私は、数を数える係で男の子がタイムの係だった。跳べない事は残念だったけど一生懸命数えようと思って必死で数えた。でも、数えることは私にはできなかった。30回までは数えることが出来た。そこから先は回数がわからない。どうしようどうしようと焦りばかりだった。1回目は

「数えれないのかよ~もう一度やるからな!次は数えてろよ。」

と笑って先生はやってくれた。

もう失敗はできない。そんなことを考えて1回目より一生懸命に数を数えた。2回目も数えることはできなかった。

「どうだ!何回だった!?」

先生が期待したように聞いてきた。クラスのみんなも

「何回だった?新記録行ってるんじゃない!?」

と期待でいっぱいだったのだろう。目を輝かしていた。申し訳ないと思いながら

「すみません。数が分かりませんでした。」

と答えた。先生は許してくれるだろうと思っていた。そんなのは甘かった。先生は豹変したように私に言った。

「ふざけてるのか!数えれなかった?見てなかったの間違いだろ!嘘だろ?絶対新記録だったのに!お前がみんなの記録をなくしたんだ!謝れ!」

先生だけでなくみんなも

「なんで?ふざけてやってるんじゃないんだよ!?見てないだけでしょ!」

口々に言われた。ごめんなさいごめんなさい!その日、私はみんなとは違う私は馬鹿なんだ。ものすごくショックを受けた。

その日からクラスで話をしなくなり、ずっと本を読み続けて声をかけられるのも怖くって8の字跳びも怖くて小学校生活は憂鬱だった。

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