第16話「友達」
晴れてなったと思った友達は、友達なのだろうか。
無意味な固執。
まだ恋愛感情を持つ僕が、話しかけてはいけないのだろうか。
友人になったのだから、まだ想ってもいいのだろうか。
友達でいてね。と彼女は言う。
彼女はまだ忘れられないからと言った。
けれど、素直に信じていいものか分からない。
僕を傷つけまいとする嘘か。
タイプじゃないから、と言われた方がこんなに好きなままでいなくてよかったのに、
彼女は好かれたいだけなのだろう。僕も同じだ。
⋯⋯お前も友達の何人目かでしかない。
その言葉が僕を繋ぎ留める。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます