放課後はネットで待ち合わせ

作者 ゆずりは

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★★★ Excellent!!!

オンラインゲームを通じて知り合った相手が同じ学校に通っていて、しかも彼女のふりをしてほしいと頼まれた。しかも美少年!
なんとも夢のようなシチュエーションではありませんか。

しかしこの彼と言うのが、主人公をも凌ぐほどのゲームバカ。会話の中心は常にゲームですし、ゲームの為なら少々のルール違反だって犯します。
これだけ聞くと、いくら顔が良くてもそんな奴がヒーローで大丈夫かと思うかもしれません。
ですがそんな心配は不要です。ドキッとする場面や心惹かれる過程が丁重に描かれていて、ゲーム仲間だった彼の事を異性として意識していく心情がよく伝わってきます。
共通の趣味を持ち、さらに異性としてもしっかりキュンとさせてくれる。恋の相手としては最高ではないのでしょうか?

★★★ Excellent!!!

もしネットゲームで知り合った仲良しのプレイヤーと、同じ学校に通うことになったら。そしてその彼が見目麗しいイケメンだったら。
このお話は主人公のゲームオタクの女の子が、リアルで知り合ったネトゲ仲間とリアルでも仲良くなっていくというものなのですが、その様子が読んでいてすごくキュンとするのです!

ゲーム友達という事もあり、話の至る所でゲームに関する言葉や設定が出てきますけど、ゲームの事はよく分からないと言う人もご安心を。自分もオンラインゲームはやった事はありませんが、その辺りはちゃんと解説されていたので、こんな感じかなとイメージできました。
逆にゲームが好きな人は作中の主人公らのやり取りを見て「そうだよね」と共感できるのではないでしょうか。
本作ではゲーム初心者の女の子も登場しますけど、ゲームを通じて友情を、そして恋を育んでいく姿は、見ていてすごく応援したくなりました。

ゲームは人を繋ぐもの。等身大の高校生たちの、ゲームによって色づく青春が、ここにはあります。

★★★ Excellent!!!

ゲームの世界というのは虚構であり、いわゆる『この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません』というやつです。でも、優れたフィクションというのは得てしてリアリティを有しています。
だからこそ、人はゲームにドハマりするのかもしれません。
本作の主人公の少女は根っからのゲーマーで、ゲームを通して出会った少年と深く関わっていきます。
あらすじでも語られている通り、少女は少年の彼女のフリをするようになります。いうなればフィクションの関係です。
けれど、フリから始まった関係がフリ以上の関係にならないとは限りません。
ゲームの世界がフィクションであってもゲームを通して経験した二人の物語は本物であり、ゆえに少年少女の物語の行く末を知りたくなります。
フリから始まりゲームのために情熱を捧げる少年少女の物語は味わい深く、青春の甘酸っぱさだとか、がむしゃらさを綺麗に描きあげていると思います。だって、優れたフィクションというのは得てしてリアリティを有しているのだから。