子羊の再演―プロローグ―
渡馬桜丸
登場人物・舞台設定・梗概
【登場人物】
・占部ヒナ…中学三年生の女の子。交際していた男性教諭との心中に失敗し、ひとり生き残る。名前の由来はルーン=バロットから(ルーン=占術関連、バロット=雛料理)。
・サトシ…大学生。たびたび廃病院で行ってきた集いの管理者。もはや集いは生きがいの域となっているが、自分の年齢や、かつての参加者の一部に真相が露呈したことで進行に限界を感じてもいる。具体的にはリピーターの破天荒な策略に散々苦労してきたり、強引に新規の参加者を押しつけられたりしている。なんだかかわいそう。
・マユ…集いの元参加者、アンリの妹。姉と同様、厄介そうな印象をサトシに与える。名前の由来はアンリマユ。
・霜月マイ…集いの元参加者。ヒナの聴取を行った刑事。ヒナの本音を知って、サトシに(無理やり)託すことを思いつく。苗字は本編のマイの番号から適当に(十一番→十一月→霜月)。もしその法則を全員に当てはめると、セイゴくんのファミリーネームが下手したらオクトーバーでエラいことになっちゃうなー、などと筆者は考えたり考えなかったりしている。ところでマイちゃんのマイはマイペースのマイなのかなーっ!
【舞台設定】
『十二人の死にたい子どもたち』本編終了から数年後が舞台。
【梗概】
「死んだほうがいいと、そう思ったんです」
交際相手との心中に失敗し、なお命を断とうと考えるヒナは、担当刑事のマイから廃病院での集いの存在を教えられる。
一方、サトシは集いの継続に限界を感じている中で、元参加者から推薦されたマユとヒナを呼び出した。目的は、推薦してきた者から事前に集いの実態を知らされているはずの、ふたりへの口止め。マユの挑発を受け流し、ヒナからの疑惑(マイから、ろくに説明を受けていなかった)を解消した上で、目的を果たす。
かくして、次の集いが開かれようとしていた。
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