第二章 エビネ -3-

「ヴァルトラント、起きろっ」

 声と共にいきなり羽根布団を引き剥がされ、布団に包まって眠っていた少年は、勢いよくベッドから放り出された。

「うわっ!」

 カリストの重力は約〇・一三Gと小さいため、そのままストンとベッドの下に落ちることはなかったが、突然ふわりと身体が宙に浮く感覚に、少年は思わず悲鳴を上げた。慌てて体勢を立て直そうとジタバタするが、いくら低重力とはいえ高度一メートルほどではそれも間に合うはずもなく、努力の甲斐なく床でお尻をしたたか打つはめとなった。

「何すんだよっ!」

 打ちつけたお尻をさすりながらヴァルトラントは起き上がり、ベッドの上に空になった布団を投げ捨てている父に抗議する。

 だがプレスの利いた濃紺の制服を身につけ、出勤の身支度をすっかり整えているウィルは、ふくれっ面の息子に向かってにこやかに宣告した。

「今日は学校に行かなくていいぞ」

 しかしこの、親が発するのは極めてまれで、かつ世の子供たちが泣いて喜ぶ台詞に、ヴァルトラントは動じなかった。普段の彼なら親の公認で休めるとなれば小躍りして喜ぶところだ。が、今日は違う。彼は父に言われるまでもなく、自主的に学校をサボるつもりだったからだ。

 今日は例の新人――エビネ士官候補が、〈森の精〉ヴァルトガイストに到着する日だった。

 あの「データ入替事件」は、その後、当然のことながら〈森の精〉ヴァルトガイスト主要幹部のあいだで問題となった。〈グレムリン〉の処遇と、今後の司令本部カリスト対策について話し合われたが、ほとんどの者が藪をつついて蛇を出すのを恐れ、「無理にこちらから司令本部に働きかけることはない」という消極論で意見が一致しようといていた。

 それに真っ向から反対したのは、言わずと知れた経理部長と総務部主任である。彼らは「お荷物」どころか、猫の手さえも獲得できなかったことに憤慨し、司令本部へ代わりの新人を寄越すよう要請すると息巻いた。

 ウィルとしては、司令本部にねじ込むこと自体は別に構わなかった。だがそれをきっかけに〈グレムリン〉のやったことがバレるのは、〈森の精〉ヴァルトガイストにとってあまりよろしくない。

 そのことを根気よく説明し、ヴァルトラントの言った「一人で三度おいしい」を強調して、なんとか二人を黙らせるのに成功した。そしてすったもんだの末、「表向きは指令書のとおり広報部に配属させるが、実際は経理部と総務部の仕事もさせる」ということで、影のボスとお局様はようやく納得したのだ。

 ヴァルトラントは、「事故」とはいえこんなことになってしまって、少しエビネのことを気の毒に思った。書き換えが予定通りにいっていれば、彼は経理部でコキ使われるだけですんだのに、あろうことか広報・経理・総務の三部署で馬車馬のように働かされる運命になってしまったのだ。

 確かに「三度おいしい」とは言ったが、それは「順を追って仕事を覚えさせた結果、そうなるであろう」ということであって、「三部署の仕事を同時にさせても大丈夫」という意味で言ったわけではない。なのに、いきなりこうだ。それにあの経理部長とミス・バーバラの相手を同時にこなすのは、生半可な気持ちと体力だけでは到底無理だろう。

 ヴァルトラントは、エビネの健康と精神面が壊れないかと少し心配した。早々にリタイアされては、彼を選んだ自分の面子にも関わるのだ。まあ、そもそもデータを改ざんしようなんて気を起こさなければ、士官候補も「出世街道エリートコース」から外れることもなく、健康的で華やかな士官生活が送れ、〈グレムリン〉たちの株も下がらずにすんだのだろうが。

 いたずら好きの少年は、自分のしたことに関して少しだけ反省したが、すぐに「実際に起きてしまったことは、もう元には返せないのだ。だったら今後、これ以上悪くならないようにすればいい」と前向きな気持ちに――悪く言えば開き直って、まだ会いもしていない士官候補の味方になろうと、心密かに決めた。彼なりの愛情表現をもってして。

 その第一段階として、まずエビネ士官候補を「丁重」にお出迎えしなくてはならない。そのための準備はすっかり整っていた。後はエビネ本人が到着するのを待つばかりだ。

 彼は初め、すごく驚くだろう。まるで石化の呪文でもかけられたみたいに、目をまん丸にして、息を呑んだまましばらく動けなくなる。でも次第にその魔法はゆっくりと解け、彼の表情は驚きから喜びに変わる。この「歓迎」をきっかけに、彼は〈森の精〉ヴァルトガイストを気に入ってくれるはず。

 ヴァルトラントは自分たちの立てた計画に内心ほくそ笑みつつ、だが表面は不機嫌を装ったまま、「何でだよ?」と聞き返した。

 対するウィルは、芝居がかったように大げさに手を広げながら歩み寄り、息子のまだ小さな肩を掴んで答える。

「今日どころか、三日ほど休むことになるがな」

「……?」

 あまりに気前のよすぎる答えに、ヴァルトラントは思わず眉を顰めた。頭の片隅で警報が鳴っているのがわかる。このまま逃げなければヤバイことになる――そんな気がする。だが自分はすでに身柄を拘束されており、いまから「敵」の手を逃れるのは難しかった。

 不審そうに自分を見上げるヴァルトラントを、ウィルは不気味なぐらい優しげな笑みを浮かべて覗き込むと、いつもなら女性に対して使う質のいいバリトンで囁いた。

「今日から三日間、おまえは幼年学校の体験入学に参加するために、〈ヴァルハラ〉へ行くんだ」

「はいぃぃっ!?」

 男であり――いや、それ以前に生まれた時からこの声を聞いて育ったヴァルトラントは、当然口説き落とされることもなく、あまりに唐突な命令に素っ頓狂な声を上げた。

 そんな話は聞いてない。いきなり何を言い出すんだ、このオヤジはっ?

 ヴァルトラントは目を丸くしたままウィルの顔を見つめ続けた。顔全体を疑問符で埋め尽くして。

 しかしウィルはヴァルトラントの疑問に答えようとはせず、一方的に話題を打ち切った。

「というわけで、さっさと着替えて仕度しろ。ちょうど〈ヴァルハラ〉へ行く輸送機があるから、それに乗っていくといい」

 そう言ってウィルは少年をクローゼットの前に立たせた。

 予想外の展開に、しばらく茫然とクローゼットの扉を見ていたヴァルトラントだが、ふと我に返ると、すぐ真後ろに立って監視しているウィルに食ってかかった。

「何が『というわけ』なんだよっ。何でいきなりそうなるのっ!」

 しかしウィルは柳に風といった体でヴァルトラントの怒りを受け流し、依然として平静を保ったまま、息子に言い聞かせるように答える。

「おまえは来年、幼年学校に行くんだろう? 体験入学しておかないと、入学試験の時に不利になるぞ?」

 だがこの答えは、あまりにも説得力がなさ過ぎた。

「俺は『特別枠』で入るから、試験なんて受けないんだよっ。それに体験入学なんて一ヵ月おきにやってるんだから、なにも今日行かなくてもいいじゃないか!」

 怒りのために真っ赤になったヴァルトラントの声が、子供部屋に響き渡る。

「甘いなぁ。出世レースはもう始まってるんだ。早目に体験入学に参加して『意欲』ってもんをを見せとかないと、出遅れるんだぞ」

 ウィルはなおも反論するヴァルトラントを鼻であしらい、馬鹿にしたように「ちちちっ」と彼の目の前で人差し指を振ってみせた。わざと少年を怒らせているとしか思えない。

「よく、心にもないことが言えるよね。自分は出世とか、そういったことに全然興味ないくせに」

 呆れたようにヴァルトラントは言った。ウィルが心からヴァルトラントの入学試験や出世を考えて発言しているのではないのは明らかだ。これはどう考えても、ヴァルトラントたちをエビネに会わせないようにしているとしか考えられない。大方、自分たちがいない間に、彼の「対〈グレムリン〉教育」を済ませてしまおうという魂胆なのだろう。

 しかし、大人たちの企みはすっかりお見通しだというのに、ウィルはまだしつこく続ける。

「いやいや。おまえには出世してもらって、俺の老後の安泰を確かなものにしてもらいたいんだぁー」

 大根役者の棒読み台詞よろしく、オーバーアクションで息子に訴える。わざとらしさ炸裂だ。

「老後って……退役しても、普通に暮らせるぐらいの年金が出るじゃん。何で俺が父ちゃんの老後を安泰にしてやらないとダメなんだよ――痛ッ!」

 いきなり拳固が降ってきた。

「この親不孝者! 男手ひとつで育ててやった父ちゃんに、よくそんなことが言えるな!」

 ヴァルトラントを殴った拳を震わせ、ウィルは声を張り上げた。

「だいたいあれっぽっちの年金で、俺の『ピチピチギャルたちに囲まれて、余生を楽しく過ごそう計画』が実現するわけないだろうが!」

「……」

 ヴァルトラントは冷めた目で父を見つめた。そして、握り拳を振りかざして力説するウィルのたわ言に、「付き合ってられない」とばかりに大きくかぶりを振った。

「そんなくだらない計画立てるなよ」

「どこがくだらないっ? これは『男のロマン』なんだぞっ」

 〈ヴァルハラ〉行きの理由をうやむやにするという当初の目的はすっかり忘れ、ウィルは心に描いているらしい「男のロマン」とやらを滔々と語りはじめた。いや、〈ヴァルハラ〉のことなどどうでもよくなっている時点で、目的は達せられたというべきか。

 急にヴァルトラントは議論するのが馬鹿らしくなってきた。父親の「寝言」に付き合って時間を無駄にすることはない。ウィルには勝手にしゃべってもらって、自分は手早く着替えることにした。とりあえず着替えておけば、いざという時一目散に家から飛び出すことも可能だ。いまは素直に言うことを聞く振りをしておいて、敵の油断を誘った方がいい――そう判断し、彼は気を取り直してクローゼットから服を取り出した。

 そういえば、ミルフィーユは大丈夫だろうか。

 黙々と着替えながら、ふと相棒のことを思い出した。ミルフィーユは人の意見に流されやすいところがある。まんまと父親イザークの口車に乗せられてなければいいが。

 ヴァルトラントが不安を感じていると、彼の携帯端末が着信を告げるメロディーを奏でた。着信音とタイミングからして、当のミルフィーユに違いない。少年が慌ててベッドの脇に置いてあった端末を取り上げ通話アイコンをタップすると、画面に予想どおりの顔が現れた。

「ミルフィー!」

 切羽詰まった声で相棒の名を呼ぶ。金髪の少年は、それだけでヴァルトラントの状況を把握したようだ。一瞬ハッとした表情をする。だがすぐに申し訳なさそうな顔になって応えた。

「ヴァル、ごめんっ! 僕、〈ヴァルハラ〉へ行くことになっちゃった」

「って、おいっ!」

 やはり。そんな気はしていたが、こうもあっけなく陥落するとは。

 ヴァルトラントは内心天を仰いだ。とはいえ半ば諦めていたので、その返事に関してはあまり腹も立たなかった。しかし続くミルフィーユの言葉に、ヴァルトラントは思わずキレた。

「だって、新しい携帯端末買ってくれるっていうんだもん。〈マッシュポテト〉社の最新型だよ! すごいでしょ?」

 顔では困った振りをしつつも声が嬉々と弾んでいるミルフィーユに、ヴァルトラントの怒りが臨界点を超えていく。そしてあたかもマグマが噴出すかのように、彼は端末の向こうにいる相棒に向かって怒鳴りつけた。

「この裏切り者ーっ! 買収されてんじゃねーっ!」

 そう言い放つと、怒りにまかせて通話を切った。言い含められた、もしくは腕力に訴えられたというのならまだ許せるが、物につられるとは。

 ヴァルトラントは情けなくなって溜息をついた。背後でウィルがニヤリと笑っているのが感じられる。

 大人って卑怯だ。

 少年は進退谷まった。自分ひとりで計画を実行するという手もあるが、ここまで警戒されていては現場に姿を現した瞬間に捕獲され、一手も駒を進めることなくゲームは終わるだろう。

 諦めるしかないのか?

 ヴァルトラントは唇を噛んだ。負けは認めたくなかったが、ミルフィーユが脱落したいまとなっては、もう打つ手はない。少年は目を閉じ、平静を取り戻そうと大きく肩で息をする。しかし動揺を抑えきることはできなかった。彼は最後の抵抗を試みようと、悔し涙でいっぱいの目を吊り上げてキッとウィルを見返したが、もう言葉は出てこなかった。

「観念するんだな」

 勝者は余裕の笑みを浮かべ、とどめをさした。

「ううっ……」

 少年はただ唸るしかなかった。


 一時間後、ヴァルトラントは〈森の精〉ヴァルトガイストの所有する輸送機〈空飛ぶ鍋〉ミスター・フライパンの副操縦席で、ふてくされて黙ったまま、琥珀色の瞳を暗い窓の外に向けていた。離陸にはまだ少し時間があり、操縦席の主は機体チェックやブリーフィングのためにしばらくは戻ってこない。それをいいことに、少年は今朝からの苛々を静めるため、司令部ビルではなくここで出発までの時間を潰していた。

 彼は航空機のコクピットから見る景色が好きだった。操縦席に身を預け、外を眺める。それだけで心が晴れる。だが今日に限ってなかなか気分は浮上しなかった。それがいっそう苛々を募らせる。

 コクピット後部に備え付けられたパイロット用の休息席で、ミルフィーユが彼を刺激しないよう静かに座っている。ちょうど電子センサー棚の陰になっていて姿は見えないが、確かにそこにいるのをヴァルトラントは感じていた。

 ミルフィーユが自分を気遣ってくれているのが理解わかっていた。彼は声の届くギリギリの範囲で、自分の気持ちが落ち着くのを待ってくれている。

 相棒の裏切りはもうどうでもよかった。いまはどちらかというと、大人たちの妨害工作にまんまと嵌ってしまった自分に腹が立っていた。そしてその気持ちが落ち着かないうちは、誰とも接する気になれなかった。ミルフィーユはそれを理解して、自分から距離をおいてくれている。

 ヴァルトラントは、自分の勝手な感情を受け入れてくれる彼の心遣いに感謝し、また申しわけなく思った。早く浮上して、いつものようにミルフィーユとおしゃべりしたい――だがそう思えば思うほど、気分は落ち込む。

 少年は暗く沈んだ目で、外を見つめ続けた。

 地上では飛行場灯火が星のように煌いている。時間的に朝とはいえ、事象的にはまだ真夜中であるため、太陽は地平線の彼方に沈んだままだ。実際に〈森の精〉ヴァルトガイストの夜が明けるには、あと三日ほど待たねばならず、〈森の精〉ヴァルトガイストの上空はみごとな星空で覆われていた。

 しかし離陸準備の進むこの機の周辺では、明々と光が灯され、その強い光のため天の星々は霞んでしまっている。いつも同じ処に見えるはずの木星も、ちょうど〈朔〉の状態にあって、その雄大な姿を隠していた。

 反対側の駐機場エプロン奥には、〈森の精〉ヴァルトガイスト基地のシンボルともいえる司令部ビルが、黒々とした人工樹の森を背にライトアップされて、幻想的に浮かび上がっている。一五階建てのそのビルは、カリスト入植時代に建てられたためかなり古ぼけているが、〈森の精〉ヴァルトガイストの隊員たちにとって心のよりどころとなっていた。

 ヴァルトラントも隊員たち同様、司令部ビルを、また〈森の精〉ヴァルトガイストを、誇りに思っている。

 そんな〈森の精〉ヴァルトガイストを、自らの手で新入隊員であるエビネ士官候補に紹介したかった。なのに歓迎どころか、到着初日に彼の顔を見ることすらできないなんて。

 ぼんやりと司令部ビルを眺めているうちに、ヴァルトラントはこんなところに座っている自分が無性に悔しくなってきた。悔しくて、悔しくて、噛み切ってしまいそうなぐらい唇を噛む。

 このままおとなしく〈ヴァルハラ〉へ行くのは癪だ。それこそ〈グレムリン〉の名折れだ。何としてでも、自分たちを〈ヴァルハラ〉へ追いやろうとした父親たちに一泡吹かせたい。そしてエビネ士官候補を歓迎したい。

 諦め切れないヴァルトラントの心に、持ち前の反骨精神が蘇ってきた。翳っていた瞳に光が宿り、再び思考力を取り戻す。

 ヴァルトラントは頭をフル回転させ、思いつく限りの行動を、頭の中でシミュレートしはじめた。

 もう自分たちの〈ヴァルハラ〉行きは免れない。だから、遠く離れた地からいかに効果的に〈森の精〉ヴァルトガイストにいる連中をアッと言わせるか――それだけを考えた。

 だが刻一刻と、離陸の時間が近づいてくる。

 なかなかいい案が浮かばない少年は、オーバーヒートして燻りはじめた頭に風を通そうと髪をかきあげながら、ふと窓の外を見遣った。そこにはナトリウム灯の光に照らされた司令部ビルがある。いつもは暖かく包み込んでくれる存在だが、いまは彼に対して挑戦的に見えた。

「あ……!」

 唐突に、頭の中でグニャグニャしていたものが加速度的に形をとりはじめた。これからとるべき行動が、頭の中で順を追って組み立てられていく。ほどなくして、最後の一片がカチリとはめ込まれると、少年は頬を紅潮させて満足げにうなづいた。そしておもむろに立ち上がると、後方で待機しているミルフィーユのもとへ向かう。

「……!」

 ヴァルトラントの足音に、何の気なしに携帯端末を触っていたミルフィーユは顔を上げ、振り向いた。期待を込めたアクアマリンの瞳が親友の姿を捉える。

 ヴァルトラントは、「いい考え」が閃いた時に見せる不敵な笑みを浮かべて立っていた。光を受けて輝く琥珀の瞳がそこにあった。ミルフィーユは彼が復活したのを確信した。

 ヴァルトラントは金の巻毛の少年を認めると、よく通る声で高らかに宣言する。

〈森の精〉ヴァルトガイストシステムを乗っ取る!」

 少年たちは行動に移った。

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