ビー玉のむこうの彼女

桔更

プロローグ

日常に“ちょっとした非日常”が混ざったとしたら、何が起こるだろうか。


そもそも、“日常”とは何だろうか。学校がある日は6時に起き母親が作った朝ご飯を食べ、うっかり寝坊なんかした日には母親に「起こしてくれなかった」と文句を言いながら急いで家を出るのだろう。学校へ行き、同じ服装をした人と同じ事を学び、夕方になれば家へ帰って夕ご飯を食べ、風呂に入って、寝る。休日なら、朝に起きたり昼に起きたり、ご飯も食べたり食べなかったり。人によって過ごし方が随分と異なるが、“同じように明日を迎えることができる”“別の日にも同じことができる”“特別、影響を与える出来事が起きない”、といった点から普段は随分と、日常的に、規則的に、模倣的に過ぎていると言えるのではないか。5日間同じ様な事を繰り返し、2日間同じ様な日を過ごす -悪くはないが、ぶっちゃけつまらないのだ。いや、常に過ぎ行く日々に対してつまらないと思っているわけでは、断じてない。結構楽しんで日々を過ごしているわけだが、ふとした瞬間に思ってしまうのだ。...同じ様な日の繰り返しって何かつまんない、ってね。


と、いったことを考える事にはまっている「僕」だが、小学生の頃の夏休み中に“非日常”に出会ったんだ。僕の“日常の定義”に当てはまらなかったのだから、アレは非日常だったのだろう。今でも、夏になると思い出す。


せっかくだし、文章にしてみよう。語り部なんて柄じゃないし話をまとめるのは苦手だけど、面白そうじゃないか。素人だけど、よかったら読んでみてよ。


–あの日の「僕」と“非日常”をくれた「彼女」の話–

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