ニールへの手紙:「目覚め」で依存症は終わるのか? 2021年8月14日

ニールへの手紙:「目覚め」で依存症は終わるのか? 2021年8月14日


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読者の質問:


親愛なるニール


 私たちの中には、自分がこの惑星に光をもたらす者であるという自己の内面の気づきに到達したものの、自分自身の身体・精神・魂の葛藤を止めることができない人がいます。例えば、依存症(私の場合は過食症)です、そして内なる自分になりたいという願望がありますが、このアンバランスさによって常にブロックされています。


 目覚めと精神・身体・魂の統合の問題に、どのように取り組むかについて何か考えがありますか?


 また、完全に目覚めるためには、依存症のような心身のアンバランスを克服しなければならないのでしょうか?


よろしくお願いします。


マリリン


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ニールの返事:


マリリン


 私はあなたの質問を逆に考えています。あなたが「統合」と呼ぶものを達成するために、依存症などの心身のアンバランスをすべて「克服しなければならない」のではなく、その逆です。統合(目覚め、高次の意識、悟り)を達成すると、自動的にすべての分野でバランスがとれ、依存症のアンバランスさは自ずと消えていくのです。


 例えば、こんな風に考えてみてください。あなたが小さい頃、誰かのお菓子を「取った」かもしれないし、兄弟のおもちゃを「取った」かもしれません。(「ぼくが先に持ってた! 」、「いや、わたしが先に持ってた! 」など)


 でも、大人になったあなたは、「赤ちゃんからお菓子を盗む」とか、「自分が先に持っていたから他人のものを取る」などとは決して考えないでしょう。しかも、この行動はやめようと意識して選んだのではありません。ただ、自動的にそうなったのです。あなたはただ、そのような子供じみた行動を捨て去ったのです。


 悟りを開いたときにも同じことが起こります。


 あなたが「自分は何者か」という真実を完全に「統合」したとき、依存症がただ単に消え去ったことが分かるでしょう。しかし、統合を達成するためには、依存症が「消える」必要はありません。あなたは、ふとした瞬間に統合を達成することができます。パチンと指を鳴らすだけで。その時、何かに依存していようがいまいが、です。


 しかし、統合を達成した時点で、その依存症は終わります。私自身の経験では、「統合」の間を行ったり来たりしています。あるいは、「気づき」や「悟り」の間を行ったり来たりしています。


 私がよく言うように、「悟りとは、扁桃腺を切除するのとは違う。悟りとは、1回限りのものではありません。悟りとは、一瞬一瞬の経験であり、今という黄金の瞬間に何度も何度も達成されるものです。その瞬間をたくさん積み重ねたとき、私たちはマスター(師)に到達したと言われるのです」。


 わかりましたか?


 さて、もしあなたが暴飲暴食を続けたくないのであれば、暴飲暴食をやめましょう。ただ止めればいいのです。私は喫煙の習慣を1日で止め(取り組むのが大変でした)、(1日に1箱半吸っていた)タバコを以後1本も口にしませんでした。30年前のことです。


 依存症を終わらせるのが簡単だとは言いませんが、それが可能だということは知っています。


神の純粋な愛をあなたに送ります。


ニール


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