089 《わたしとほんとうの会話ができると信じていない》

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この本の根底にあるのは、会話が成立したあと、どうやって友情を育むかを教えることだ。これまでの三冊の本で、会話はできた。今度は友情を結ぶ番だ。


ところが、残念ながら多くの人びとは、わたしとの関係の第一歩すら踏み出していない。わたしとほんとうの会話ができると信じていないから、一方通行で終わる。大半のひとが祈りと呼ぶものだ。彼らはわたしに話しかけるが、わたしと話しはしない。


わたしに話しかける人びとのなかでも、もっと高いレベルで信頼しているひとは、わたしが彼らの言葉を聞いていると思っている。だが、わたしの言葉が聞けるとは期待していない。だから、しるしを求める。「神よ、しるしをお与えください」と言う。


それなのに、ごくふつうの方法でしるしを与えようとすると、つまり彼らの言葉で話しかけようとすると、わたしを否定する。いいかね。あなたがたのなかには、これからもわたしを否定する者があるだろう。これがしるしだということを否定するだけでなく、そんなしるしを受けとる可能性があることすら否定するだろう。


しかし言っておくが、神の世界には不可能はない。わたしはあなたがたに直接話しかけるのをやめないし、これからも決してやめはしない。


わたしの言葉があなたがたにはっきりと聞こえるとは限らないし、正確に解釈できるとも限らないが、しかし努力するかぎり、対話に心を開いているかぎり、友情を結ぶチャンスはある。そのチャンスを神に与えるかぎり、あなたがたは決して孤独ではないし、決してひとりぼっちで重要な問題に立ち向かうこともなく、困ったときには必ず力を与えられ、つねにわたしの心のなかにわが家を見いだすことができる。


これが、神と友情を結ぶということだ。


 《神との友情下P149》


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*〈伊能言天〉からのお願い:神・人生に関心のおありの方に、当ページを紹介いただけましたら嬉しく思います。→https://kakuyomu.jp/works/1177354054886666914

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