ニールのメッセージ:裸の真実 2021年4月3日

ニールのメッセージ:裸の真実 2021年4月3日


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 人生最悪の時期にあったとき、「なぜ私にこんなことが起こるのか? 」と何度も自問しました。


 当時の私は、今の私が理解していることを理解していませんでした。意識が広がっていなかったのです。イライラしていました。怒りを感じていました。私は人生そのものに裏切られたと感じていたのです。


 幸いなことに、私はこの感情に耳を傾けました。私はそれらを無視しませんでした。感情は、魂の言語です。魂が今、何を見てほしいのかを教えてくれます。感情は、私たちをより大きな、より深い理解へと導きます。感情は、知恵への入り口です。感情は、私たちの幻想の衣をまとった知恵そのものです。


 表現された人生から幻想を取り除くと、衣が脱ぎ捨てられ、裸の真実が現れます。私たちは、この裸の真実を、人生そのものの最も美しい側面として見ることができます。


 これと同じ経験が、肉体的な生活においても、人間の裸の身体を見たときに起こります。私たちは、自分の体をあらゆる衣服で覆って強化しようとし続けます。しかし、それらの衣服は、結局、自分の美しさを覆い隠すだけで、高めることはできません。私たちは、恥ずかしいものを覆っているつもりです。しかし、実際には、私たちが完全に祝福すべきものを覆っているのです。


 私たちは自分自身を、太りすぎ、痩せすぎなど、あれもこれもと判断してしまいます。しかし、神の目から見れば、私たちは見た目通りに驚くほど美しいのです。裸で立つとき、私たちは自分の本当の美しさを世界に示すのです。だからこそ、恋人たちはお互いに裸で立っているときほど、人生にワクワクすることはないのです。


 知恵も同じです。裸の真実として明らかにされたときに最も興奮するのです。そしてそれは、私たちが幻想の衣を脱ぎ捨てたときに起こるのです。私はこれまでの人生で、自分が幻想に満ちた世界に生きていることを知りました。


 このことは、『Communion with God:神とひとつになること』という格別な本でも明らかにされています。


 この本を読んでいない人は、『神との対話』の宇宙論を理解する上で、非常に重要なものを見逃していると今すぐにでも言いたいです。『神とひとつになること』は、『神との対話』シリーズの中で、人間の幻想に関して最も多くの情報を与えてくれる本です。錯覚をどのように認識し、そこからどのように抜け出すかについて、これほど洞察を与えてくれるテキストはありません。錯覚の中ではなく、錯覚とともに生きる方法をこれほど教えてくれる本はありません。錯覚を利用した生き方を、これほど明確に示す資料はないでしょう。


 ですから、もしあなたが『神とひとつになること』を読んだことがなく、『神との対話』シリーズで読む必要のあるものをすべて読んだと思っているなら、あるいは後の本は前の本ですでに述べられていることを繰り返しているだけだと勘違いしているのなら、ぜひ、本を見つけて読んでみてください。この本には、人生の最も深い謎についての豊かで新しい説明が書かれていることに気づくでしょう。


 私自身の旅では、『神とひとつになること』に書かれている「人間の10の幻想」という人生の幻想を理解すると、すべてが変わることに気づきました。意識が広がるにつれて、人生に対する気持ちも変わりました。その後、『神との対話』に戻り、「思考、言葉、行為は創造の3段階である」という教えをより深く理解することができました。自分の人生では、いかに多くの外的な結果が、自分の考えたことによって生み出されているかがわかりました。そして、自分が言っていることも自分の考えから生まれ、自分がやっていることも、自分の言っていることと考えていることの両方から生まれていることを理解しました。まず考えがあり、次にそれを言葉で表現し、次にそれを行動で経験します。


 自分の思考、言葉、行為が一致していないことがよくあります。これは私自身が何度も経験したことです。つまり、あることを考えて別のことを言ったり、あることを言って全く反対のことをしたりすることがあるのです。


 私の思考、言葉、行為が一致し、すべてが同じ理解を表している場合にのみ、最も強力な方法で私の肉体的な生活に現れます。神聖な創造のこの3つの側面が一致していない場合、私は発作的に創造していることに気づきます。私の人生の顕現は不完全で、せいぜい一時的なものです。これは、あることを考えて別のことを言ったり、あることを言って別のことをしたり、あることを考えてその通りにしなかったり、あることを言ってその通りにしなかったりして、何らかの形で、私の自己とのつながりがなくなっているからです。


 したがって、私は人生で、これら3つの創造ツールすべてを調べることを学びました。これらは非常に強力だからです。私は自分が何を考えているのかをよく見つめることを学びました。一部の哲学者が言うように、私が何を考えているのかを考えます。


 私は、「自分が話していること」について話すことを学びました。自分が話していることについて話すと、それはこの文章の中でやっていることですが、自分が話していることがよりはっきりと見えてきます。そして、「自分が考えていること」について考えると、自分が考えていることがより明確になります。そして、「自分がしていること」について何かすると、自分が何をしているのかがより明確になります。ですから、私は創造のツールを使って、創造そのものに立ち返り、自分が創造しているものを創造するのです。


 無意識のうちに創造しているのではなく、自分が創造するものを創造していることに気づき始めると、私は「新しい意識」と呼ばれるものを持つようになりました。


 これは、現代社会で意識運動と呼ばれているものです。それは、意識の拡大のことです。目覚めの拡大です。意識の第2段階に移行して、自分が意識していることに気づくことができます。


 ですから、『神との対話』のこの真理の言葉を解説する上で、私が誰かに与えることのできる最も強力なツール、そして誰かに言うことのできる最も重要なことは、次のとおりです。


 あなたが考えていることについて考え、あなたが話していることについて話し、あなたがしていることについて何かをしなさい、ということです。


 つまり、自分自身を振り返ることです。鏡になってください。自分を自分に見せなさい。自分自身を自分自身に明らかにしなさい。幻想的な経験から抜け出し、究極の現実の場に身を置くことで、自分の幻想の衣を脱ぎ捨てなさい。神が存在する場所から来なさい。


 これは、瞑想や祈りなど、神との交わりを実現するのに有効だと思われる手段で行うことができます。詠唱するのも一つの方法です。旋舞教団(訳註:イスラム教)はダンスでこれを行います。音楽もまた、神と神が宿る場所への道です。詩もそうです。人によっては、森の中を散歩するだけで、この不思議な神との交わりの状態を得ることができます。


 どのようにそれを達成しても、それを経験したときにはわかるでしょう。そして、それを常に経験する必要はなく、人生の中で1度か2度だけ経験すればいいのです。あなたが自分の中に神を経験し、神が存在する場所から出てくれば、思考、言葉、行為が創造の3段階であるという真理に関して、あるいは他のどんな真理に関しても、さらなる説明は必要ありません。


 『神とひとつになること』は、人生を説明する必要性をなくします。人生が説明そのものになるのです。


純粋な愛。


ニール


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*〈伊能言天〉からのお願い:神・人生に関心のおありの方に、当ページを紹介いただけましたら嬉しく思います。→https://kakuyomu.jp/works/1177354054886666914

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