1) エゴというのは自分が考えている自分だ。真の自分とは何の関係もない

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 エゴというのは、自分が考えている自分だ。真の自分とは何の関係もない。


 エゴをもつことはかまわないよ。ぜんぜん、かまわない。


 いまのあなたの体験をするには、つまり、あなたが想像するような「相対的世界にいるべつべつの存在」という体験のためには、「エゴ」が必要だから。


《神との友情上-P97》(一部略)

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 『神との対話』の中では、「エゴ」について簡単に触れられています。


 一般的にいわれている「エゴ」は、哲学および精神分析学における概念です。


 精神分析学者フロイトは、精神構造を「イド(id)、エゴ(ego=自我)、スーパーエゴ(superego=超自我)」の3つに分けました。


 簡単にいいますと、人間の本能的なものが「イド」と呼ばれ、それに対して道徳的であろうとするのが「スーパーエゴ」であり、その間で現実に適合するように動くのが「エゴ」なのです。(参照:心理学基礎用語http://w-heart.net/justy/seven/2005/10/post_3.html)


 『神との対話』で使われている「エゴ」という言葉は、「精神-身体」を指していると考えられます。


 人間は「魂-精神-身体」からなっています。この3者(魂-精神-身体)は一体であり、切り離すことはできませんが、あえて分けるなら、「エゴ」はこの「精神-身体」からなる個体を指しています。


 「精神-身体」からなる個体を「エゴ」というのに対比して、「魂-精神-身体」からなる個体を、「真なる自分」と『神との対話』では表現しています。


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