24歳OL・郁乃清香の感じちゃわない日常

期待の新筐体

1カ所目 耳

私の名前は郁乃いくの清香せいか

小さな会社でOLとして働く、24歳の普通の女性だ。

しかし、私には一つ、厄介な体質がある。誰にも言っていない私の秘密。


「・・・今日は“耳”か・・・」


性感帯。

刺激を与えられる事によって性的に快感を得てしまう場所。

恐らく、どんな人にも最低一つはある部分、その性感帯の位置が私は特殊なのだ。


「・・・まったく、何て面倒なカラダだ・・・」


毎日毎日、性感帯がランダムに変化する─。

それが、私の体質だ。


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「おはよー、郁乃さん!」

「あぁ、おはよう」


こんな体質では、会社で働いているときに不意に感じてしまうことがある。

そうなると当然、我慢していても出てしまうのだ、声が。それは困る。

単純に恥ずかしい。つまり私は最善を尽くさねばならない、感じないことに。


ただ、今日の部位は耳。意外と耳の側に人間が来る、という状況はあまり多くない。だから問題ないだろう。


「あぁ、そうそう、知ってる?郁乃さん」

「何がだ?」

「今日、ウチの会社に耳かきのプロが来るんだって!」

「なにぃ!?」


何故よりによって今日!?今までウチの会社に耳かきのプロなる人間が来たことなど無かったではないか!!


「モニターとして私たちの会社が選ばれたらしくて!ただでプロから耳かきしてもらえるなんてラッキーだよね!」

「・・・あ、ああ、そうだな・・・」


いや、落ち着け・・・。別に社員全員は強制に耳かきをしなければならいとは限らない・・・。


「全員参加だってさ」

「ぬぐ・・・!」


----------


「はー、気持ち良かった!」


・・・次は私の番・・・。一人ひとり、専用の部屋に入って耳かきをしてもらう・・・。何故、何故今日なのだ・・・。


「はい、次の人ー」

「・・・ぐぐ」


行くしかない、か・・・。


「はい、よろしくお願いしますね」


部屋に入ると、正装で手に耳かきを持ったプロが私を待ち構えていた。

・・・男性か。せめて女性なら、幾分かマシだったとは思うが・・・。仕方ない。


「では、ここに寝てくださいね」


膝の上・・・。耳かきというレッテルが貼られている故に見落としがちだが、単純に異性のひざまくらというのもそこそこ憚られるな・・・。

だが、他に選択肢もない私は、そのまま彼の膝の上に頭を乗せる。


「・・・っ」


ま、まずい・・・。緊張する・・・!


「じゃあ、行きますね」


彼はプロ・・・!その神の手ゴッドフィンガーで今から私はどうなってしまうのだ!?今まで数々の女性を気持ちよくさせてきたそのテクで、今から私のあなをいじくるのだろう・・・!?


「そんなに緊張しないで・・・。痛いのは最初だけ、すぐに気持ちよくなるから」

「はひ・・・」


と、吐息が耳に当たって、それだけで十分に体は感じているというのに・・・。実際に挿れられたら、どうなってしまうのだ・・・!


「あ、あの、だな・・・」

「ん?」

「や、優しくしてくれ・・・」

「ああ、任せて」


私は覚悟を決めて、目を閉じて、じっと相手の動きを受け入れる。


「~~~~っ!!」


その耳かきは私のあなにゆっくりと入ってきた。

最初から穴の中心に挿れるのではなく、周りから徐々に優しく攻められる。

途中、痛くない?その問いに、私は青息吐息で、き、気持ちいい・・・と応えた。


んっ・・・。性感帯みみを、こんなに、細かく丁寧にいじられるなんて・・・。やばい、このままじゃ、イ、イき・・・。


「はい、終わりましたよ」

「えっ!?あ、そ、そうか・・・」


た、助かった・・・。あのまま続けられていたら、昇天するところだった・・・。


「では、反対を」

「!!」


こ、今度は違う体位向きで・・・。さっきのも存分に気持ち良かったのに、また違った角度の快感を得てしまうのか!?このままじゃ、本当に・・・!!


必死に快楽を我慢している中、私は一つ思うのであった。


「耳かきとは、ここまでいやらしいものだったか・・・?」


《つづく》

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