ROSERS HIGH

アヲイ

第1話 逃げるは恥だ。役に立たない

少し前のドラマの話でこんなタイトルがあった


逃げるは恥だが役に立つ。


内容は知らない。連続ドラマを見るのが好きじゃないから。それが理由だ


単純すぎるくらいに単純だ。


何故好きじゃないか。人はある日突然死ぬからだ。連続物を楽しみにすればする程、突然死んだ時に死にきれないだろう?


死にきれないならば、それを知らなければいい。


ただそれだけのことだ。


脱線してしまった。話を戻そう


逃げることが何の役に立つのだろうか


逃げて得る物なんてなにひとつない


あるとすれば、一時の安心だけ。


そんな風にして得た安心なんて長続きはしない。更なる場所に追い詰められるだけだ。


だから何の役にもたたない。


ひとつ嘘をつくと、それを真実にするために


更に嘘を塗り固める。そんなことをすれば、追い詰められていく結末なんて小学生にだってわかる極々簡単な話だ。


では、何故逃げるのか。何故立ち向かわないのか


逃げることしか知らないからだ


立ち向かう勇気なんてないからだ


今日はそんな男の話をしよう。


これは世の負け組、負け犬に捧げるつまらない話だ。


だけど解って欲しいことがある


そんな男だって生きていたってことを


誰かが言った。


人はいつ死ぬか。


皆に存在を忘れられた時だと。


こうして、文字にして残しておけば


誰かが読んでくれるかもしれない。


それがあれば、その男は生きて行けるからだ


それでは始めよう。その男の話を。

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