プリンセス・フーダニット


・外見


118cm 31㎏

赤褐色の肌に長い黒髪、こめかみのあたりよりねじれた黒い角が生えている。大きな黒い瞳からは気の強さが伺えるの美少女、ただし若干ながらやつれているように見える。

かなりのやせ形で、身長も低く、見るからに栄養失調。腰のあたりにコウモリを思わせる羽が生えている。

黒と赤のぴったりとした服装で、頭には小さいながらも王冠が乗っている。

この世界の『魔族』と呼ばれる人種で、普通の人間の遺伝子とは肌の色が黒いか白いか程度の違いしかない。


・経歴


上記の通り魔族。その中の王族と言っているが一昔の歴史はカンパニーが抹消したため真偽不明。

今回、戦場となる第1991支部王国の前身となった国と対立していた魔族の国の支配者の血族。

しかしカンパニーの戦力によりほぼ壊滅、現在は全ての地位を失い、難民として細々と暮らしていた。

本来ならば社長になれる可能性など皆無な存在ながら、特別に引っ掻き回す役割として参戦を打診された。

というのも、今回の自由な場所での殺し合いがメインとなる戦争において、安全な籠るのが最善手であり、それでは盤面が動かないため、ルールを知らないでかき回す素人、として現地の人間が用意された。

だが他の王族としては絶対勝てない戦いで上に敵を作りたくない一心で代表を選出できず、立候補者も内外の妨害と暗殺により次々と脱落、残ったのが盲点だった彼女だけとなった。

両親と三人いた兄たちは眼前で惨殺されており、その時の恐怖と憎悪は凄まじい。


・性格


昔は天真爛漫で、誰にでも優しい天使のような娘だったと伝え聞く。

だが今は、何もかもを冷たいまなざしで見つめ、表情を一切崩さない。

自分を含めてありとあらゆるものを憎悪しており、多くが死ぬこと、苦しむことを望んでいる。

一方で、人としての暖かさも求めており、完全に悪に落ちる一歩手前、という状況にある。

年の割には聡明ながら、この状況に興奮し、かつ心理誘導にがっつりと引っかかっており、戦略も勝ち筋もない、戦える相手にはとにかく戦え、と命じる愚かな指令官に堕ちている。


・公約


カンパニーの完全撤退、および解体。

持っている資産の全てをこれまで搾取してきた世界へと還元し、再生に全力を尽くし、最後は消滅させるという夢物語。

実際は何もかもを巻き込んだ大戦争を、敵対していた国の人間もろともの大虐殺を望んでいる。


・代理傾向


貧乏で独自技術もなく、国土も誇りも奪われて、しかも勝利した後のヴィジョンもない。はっきり言って旨みがない。

あるのはカンパニーへの敵意のみ。ただ打ち倒し、この世界から排除する。社長になれたのならば解体し、資金はこれまで迷惑をかけてきた各世界へ分配する、と平然と言ってのけている。それで社長になるには圧倒的なポイントが必要となる。


・ボーナス


有名人。他の候補陣営は情報戦に気を使っているが、ここはそんな力も頭もないため、各個人のプロフィールが新聞の特集記事になるほど露見しており、子供すら代理の顔と名前を知っている。それで協力してくれるのはごく少数で、多くは巻き込まれないように逃げ出し、中にはカンパニーのご機嫌を取るために妨害や暗殺を狙う輩も少なくない。

資金、武器、食料といったサポートは皆無。勝利後の報酬もあやふや。

戦略的に素人であり、初期位置さえも適当で代理の意思を尊重しない。肝心のデュエルでさえ、有利不利関係なしに戦える相手なら即戦わせ、休息とか考えてない。


※原則として『ヒーロー』にカテゴライズされたキャラはここに属してもらいます。

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