まことしやかなゆめ

ひかりをまぶたに感じたら

たぐりよせても、遅くて

何を書きつけたとしても

形を失うのは、はやくて

もうもどることはかなわない

まことしやかなゆめ


静寂を迎えたら

ふりかえっても、遅くて

何を映したとしても

薄れゆくのは、はやくて

恐れをともに歩くのがいい

まことしやかなゆめ


いつか、深く息をつくとき

色を変え、鈍い光を帯びたゆめが

遠くを流れるのが見えればいい

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