花の面影

かみたか さち

1.なんでこんな目に遭わなきゃいけないの

 枯れた下草がもつれる木立を走り抜けると、ユズの手を引く男は腰に巻いていた縄の端を引いた。頑強に思えた結び目が瞬く間に解ける。

 手早く木の枝に投げ絡めると、一方の端を輪にしてユズの脇へ回した。


「登って」


 言われるまま幹に足をかけた。男が縄を引き、負荷を軽くする。一番下の枝へどうにか跨った直後、男が身軽に登ってきた。

 まるで、サルだ。


「くそ、どこへ行った」


 罵声が近付く。

 腕を回すのがやっとの枝へ、ぴたりと伏せさせられた。根元の薄闇を、複数の人影が通り過ぎた。


 そのまま枝になった気分で伏せていた。息をするのも憚られる。

 追ってきた足音は次第に遠くなり、辺りは鳥のさえずりが聞こえるのみになった。


「もう、いい?」


 そっと側の男に聞いた。彼は僅かに上を向いた鼻の先にクモの巣が付いているのも構わず、静かに首を横に振った。


 ユズはため息をつき、足を摩った。

 すでに半日以上歩かされた。町の整備された道はまだ良かったが、日が傾き始めてからはずっと、足元の悪い山道だ。脛は、どんな厳しい舞の稽古を終えたときより張りが強く、気だるく痛んだ。


「なんでこんな目に遭わなきゃいけないの」


 ぼそりと心の内が零れた。途端に、温厚そうだった男に茶色の瞳で睨まれた。


「さっき町で不用意に帽子をとったがために、狩人は気が付いたに違いない。あなたが、探している獲物だと」


 そこじゃない、と反論しようにも、彼の言うことも別の的を得ていた。むっと口をつぐむと、ユズは脱げそうになっていた帽子を引っ張り下ろした。


(だって、きついし、趣味悪いんだもん)


 地聖ちせい町の天幕から地郷ちさと公安本部員に連れ出されたのは、ミカドに捧げる『創生の舞』を終えた直後だった。


 舞のため頭頂部に纏め上げた髪形が目立つからと、男が被せた帽子。

 鍔の端が擦り切れ、元が何色の布で作られたのか分からないほどに汚れている。それならまだ、この男が変装のため使っていた地郷公安部の制帽の方がよかった。


 不貞腐れたユズの耳に、互いに呼び合う声が聞こえた。


「そっちは」

「いない」

「探せ」


 足音が、右から、左から近付いては遠ざかり、また別の方向から近付いてくる。


「俺がいいと言うまで、ここでじっとしているんだ。命が惜しければ、今度こそ言うとおりにしてくれ」


 ユズの耳元で言い残すと、男は枝を伝ってゆっくりと移動を始めた。身軽に近くの木に移り、何度かそれを繰り返した後に地面へ飛び降りてどこかへ走り去った。

 あとには、冷たさを含んだ風に枯れ葉が擦れる音が残った。


 やがて、離れたところで鈍いものがぶつかり合う音が生々しく聞こえてきた。音は目まぐるしく方向を変える。


 ユズは、眼下に薄く広がる闇を透かし見た。動くものはなさそうだ。狩人とあの男から逃げるなら、今しかない。


(兄さんが謀反なんて、ありえない)


 狩人が狙うのは、ユズたちの祖先が災いを避け宇宙へ逃れている間にこの星を占領した盗人テゥアータ人や、盗人を擁護する逆賊「カゲ」であるはずだ。今朝のミカド生誕祭で『創生の舞』を献上した地郷一の芸能舞い人であるユズに、追われる理由などない。


 舞の後、任意同行を求めた地郷公安本部員も、収容した遺体の身元確認をして欲しいと言っただけだ。なのに、付き添いの公安部員に化けていたあの男によって、このような山の中まで連れてこられてしまった。

 名乗りもしない彼はおそらく、カゲの一員だろう。


 それに、とユズは唇を舐めた。


 上級学問所の教員だった兄は、昔から親にも教員にも従順な優等生だった。優しすぎて、時に見ているユズが腹立たしく思うほど気が弱かった。

 妹として断言できる。彼に、ミカドを裏切るような度胸はない。

 私設学問所を開いてまで、子供たちに規範に反したことがらを教えるなど、あの兄が思いつくだろうか。

 これはなにかの間違いか、もしくは何者かが仕組んだ罠に違いない。


 ユズは、身体にかけられた縄を解いた。

 幹にかじりつき、慎重に靴先でくぼみを探りながら身体を下ろしていった。

 隠れていた枝は背丈よりやや高いくらいだった。しかし、地面に足が着くころには、不要に力を込めた肩や腕が痛んだ。


 吐き出したため息が僅かに白く闇に浮かぶ。

 狩人に追われ、ただ手を引かれるままに走らされた。周囲はどちらも同じような木立や茂みが続いていた。道らしきものも見当たらない。

 町へ続く道は分からないが、ただひたすら登ってきたことを考えると、下っていけば、地郷の町のどこかに出られるはずだ。


 耳を澄ませる。周囲に人はいないようだ。


(よし)


 にんまりとして、踵を浮かして走った。板張りの舞台を音もなく移動する術は、もう何年も前に習得している。


 順調に地面を滑るように逃げた。このまま逃げおおせると思ったその足元を、何かが掠めた。

 小さく叫び、つんのめった。

 横倒しに枯れ草の表面を滑りながら、咄嗟に足を庇う。頬に施したままの舞の化粧を、積もった枯れ葉や地面が削り取っていく。


 ようやく起き上がれるようになり、すぐに足を確認した。

 動かせる。

 舞い人として、まず安堵したのも束の間。

 背後で風を切る音がした。


 咄嗟に地面を転がる。頭上すれすれで白刃が弧を描いた。

 慌てて振り返ると、覆面をした人物が長い刃を振りかざしていた。


「ちょっと、話を聞いて」


 両手を挙げ、敵意が無いことを示しながらゆっくり立ち上がった。真摯に訴えるが、覆面の刃は再度迫ってきた。


(そんな)


 全身の血の気が引き、動けない。


 脱力したうえに、横からの衝撃をまともに受けてユズの身体は地面に投げ出された。視野の端で赤く散ったのは、名残の紅葉ではない。


「まったく。ダイチさんの言うとおり、一筋縄にいかない」


 苦笑するカゲの額に浮かぶのは、苦痛からの脂汗だろうか。ユズの目の前で、彼の太腿でどす黒い染みが急速に広がった。


 カゲは手早く短衣の腰帯を解くと、傷を縛った。その間に、茂みの脇から別の二人が姿を現した。


 前歯が出たネズミ顔の男と覆面が、じわじわと距離を詰めてくる。やせ細って骸骨を思わせる男が、顎をしゃくって二人に無言で指示を出した。


 カゲは、背にユズを庇った。左手に短刀を握った。刃の長さは、彼の肩幅ほどか。腰を抜かしたユズの目の高さに引かれた彼の右手の甲に一筋、古い傷跡が刻まれていた。

 カゲの腰には、拳銃のホルスターもある。けれど、彼に銃を抜く気配はない。


 まず動いたのは、覆面だった。積もった枯葉をものともせず大きく踏み込む。刃の重みを活かし、勢いよく上段から斜めに振り下ろした。


「下がって」


 足で押しやられ、ユズは下り斜面を半分転がるように距離をおいた。

 金属がぶつかり合う。カゲは短刀の先にも手を添え、刃の根元を受けた。力は互角だが、上にいる分覆面がやや有利にも見える。

 動きを封じられたカゲを目掛け、ネズミ男が剣を抜いた。カゲの右側から、迫り、白刃を薙ぐ。


 予測内の動きだったのだろう。カゲは短刀の先に添えていた右手を離した。同時に半歩左へ踏み出すと手首を返した。

 短刀の刃先が勢いよく下がる。金属が擦れ、拮抗する力を失った覆面の体が斜めに泳ぐ。そこへネズミ男の剣が振りかかった。


「ぅおうっと」

「このボケ!」


 辛うじて避けられた味方斬りだったが、狩人二人の連携はあっさり崩れた。


 その間にカゲは覆面の背後に回り、短刀の柄で首筋を打った。覆面は潰されたカエルのような声を出して崩れ落ちた。

 白眼を血走らせ、ネズミ男が突進する。カゲは冷静に、振りかざされる刃をかいくぐり相手の懐へ入る。襟元を右手に掴み、屈みながら体を反転させた。突進してくる勢いを利用して肩へ乗せ、落とす。

 ネズミ男は背中から地面に叩きつけられ、目を回した。


 しかしそこに、もう一人の骸骨のような男が奇声を上げて突進した。ナイフを真っすぐ突き出す。

 カゲは、ほんの半歩右足を踏み出した。骸骨男に対し半身の姿勢を取ると、ナイフを持つ腕を内側から払う。そのまま肘を打ち込んだ。

 鳩尾を打ち上げられ、骸骨男は、腹を抱えてうずくまった。


 終わったと思うには早かった。

 ネズミ男が立ち上がっていた。まだ焦点は合っていないが、闇雲に剣を振り回し、狂ったように近付いてくる。

 カゲは構えるが、骸骨男の細い腕に足を掴まれ、動きが鈍った。


 山の稜線から顔を出した月の光が、ネズミ男の刃でギラリと反射した。怪しい光を孕んだまま、カゲの頭上に掲げられる。


「ヒッ」


 変に息を止めたユズの喉から、悲鳴にもならない音が出た。体中が硬直して顔を背けることも出来ない。

 カゲが骸骨男の腕をようやく解いた。しかし剣の先はすでに、彼の額に迫っていた。


 その時、頭上の枝が大きく揺れた。ネズミ男目掛け、宙に直線が走った。


 凄まじい悲鳴を上げたのはネズミ男だった。

 彼の手元から、何かが飛んだ。

 ユズの足元へ落ちたものが、枯れ草の上で跳ねる。見ると、剣を握ったままのネズミ男の手首だった。


「俺の、俺の手が」


 喚くネズミ男の脇に、小さな人影があった。その手に握られた短刀から、血がしたたっている。


「ったく、甘いんだから」


 幼い声だった。


 暮色が下りてきて、辺りは薄暗い。にもかかわらず、少年と思しき声の主は、色付きのゴーグルで顔の半分を隠していた。露になっている口元の肌は白く、細い顎をしていた。


 ネズミ男の悲鳴で顔を上げた骸骨男がじりじり立ち上がった。少年と男の目は依然、ネズミ男に据えられている。

 骸骨男の喉仏が上下した。踏み込み、ナイフをまっすぐ少年へ突き出した。


 少年の姿が消えた。いや、動きが速すぎてユズの視力が追いつかなかった。


 小さな体が骸骨男の腕をかいくぐったと思った刹那、骸骨男が絶叫する。防具で固めきらない脇の下が赤く染まっていく。その場にへたり込み、白目をむく骸骨男を、少年は冷ややかに見下ろした。


 泡を食ったのは、ネズミ男だった。


「お、応援、おうえ、ん」


 仲間を呼びたいようだが、歯の根がかみ合わない。


 少年がネズミ男へ顔を向けた。ゴーグルの下の唇が楽しそうに歪む。少年が腰を落とし構えただけで、ネズミ男はヒッと声をあげた。


「い、命だけは」


 顔面は蒼白を通り過ぎ土気色となり、股間からは嫌な臭いの液体が地面へ漏れ出た。

 しかし、少年は前に出した足へ重心をかけた。


「やめろ」


 カゲが鋭く制した。


 ふわりと、少年の輪郭がぶれた。脇を締め、体ごとネズミ男へナイフを沈めようと地面を蹴る。


 カゲは舌打ちをした。怪我をしているのが嘘のような素早い動きで、少年の横へつく。少年の足を蹴り上げると同時に、首根っこを押し下げた。


「きゃん!」


 仔イヌみたいな声を上げ、少年の身体は宙でくるりと回転した。鞠のように地面を転がる。

 止まった時には、両足の裏をしっかり着地させ、ちょこんと座っていた。


 カゲの体が傾いだ。傷ついた足を軸としたため、縛った布の表面に新たな血が滲んだ。肩で息をしながらも、少年を厳しく見据える。


「戦意を失った者へ止めをさすなと、言っただろう」

「もぉ、分かったよ。人質とられて脅されてやってるかもしれないって、言いたいんでしょ」


 少年は口を尖らせて立ち上がった。名残惜しそうに顔を向けられ、ひぃ、と悲鳴を上げたネズミ男が、恐怖のあまり気を失う。

 少年は不服そうに鼻を鳴らすと、倒れている骸骨男の服の端をつまんだ。ナイフの血を拭うと、鞘へ収める。


 トリがさえずった。

 答えるようにカゲは指を唇に当てた。澄んだ囀りが響く。さっきより近い位置で囀りが返ってきた。


「さて」


 カゲが振り返った。

 こっそり後退していたユズは、ぎくりと足を止めた。カゲが苦笑する。


「誰も彼も、言うことを聞いてくれないな」

「「だって」」


 ユズの声に被ったのは、少年の甘えた口ぶりだった。刹那、ゴーグルに隠された彼の目と視線があったように思った。


 互いに躊躇っている間に、夕闇を割るように明るい声が近付いた。


「あ、いたいた。て、なんかもう終わってる感じ? 俺の出番はなさそうかな」


 背の高い男が、鳶色の癖毛をかきながら下りてきた。カゲが眉の端を下げる。


「すまない。また、監視をかいくぐってしまったようだな」


 少年の頭を押さえ、無理やり謝らそうとする。じたばた抵抗する少年を笑いながら、長身の男は顔の前で手を振った。


「それだけ、脱走術が上達したってことだよ。喜ばしいことじゃないか」

「だけどな」

「この子の勘の鋭さは、たいてい当たるから。俺が許可したんだよ。間に合ってよかった」


 長身の男は、少年の固い茶色の髪を撫でた。味方を得て俄然強気になった少年が胸を張った。


「コウが言うとおりだよ。俺が来なかったら今頃マサキはやられてたじゃない」


 おや、と長身の、コウと呼ばれた方が少年の鼻をつまんだ。


「俺たちが、このお客様に名前を明かさないようにしていたのに気がつかなかったのかなぁ?」

「ふげ」


 マサキと呼ばれたカゲも、腕を組んでわざとらしく何度も頷いた。


「まったく。半日間、昔の飼いネコの名で呼ばれるのに耐えていたというのに」

「ネコ?」


 きょとんと首を傾げた少年に、一度ユズを横目で見てマサキは頭を掻いた。


「タマ、だそうだ」

「え、じゃあこのねぇちゃんにタマって呼ばれてきたの?」


 きゃらきゃら腹を抱えて笑う少年の首へ腕を巻きつけ、マサキがユズへ向き直った。


「お兄さんが待っておられる。ここから先は、コウについていってくれ」

「まーくん?」

 訝しげに近付いたコウが、マサキの怪我に気が付いた。眉間に皺が寄った。

「ひどいな」


「掠っただけだ」


 ユズは眉を顰めた。

 嘘だ。覆面の刃は、かなり深く彼の足をえぐったはずだ。


「そうか。奴らを引き込んでしまったといい、今日はツイてなかったな」

 何も知らずマサキの肩をたたくコウが、ユズへ笑いかけた。

「じゃあ、行こっか。ダイチの妹さん」


 ぎこちなく頷いた。


「ちょっと待って」

 鋭く少年が立ちはだかった。

「もしかして、マサの怪我ってねぇちゃんのせい?」


「なにを言ってるんだ」


 当のマサキが柔らかく諌めた。その額に、冷たい夜気に抱かれているにも関わらず大粒の汗が浮かんでいる。


「マサはこんなヘマをしない」


 本当のことを言って、謝罪すべきか。

 ユズは躊躇った。反逆者である彼らに頭を下げるのは癪だが、ユズの勝手な行動が危険を呼び込んだのに間違いない。


 迷うユズを見上げる少年の目元に、月明かりが射した。色付きゴーグルの一部が透き通り、彼の鋭い眼差しが垣間見えた。

 その目は、ユズの頭の内、心の底を見透かしているようだった。

 とっさに胸元を押さえた。それでも本心は隠せる気がしない。


 無言のユズに、少年は唇を引き締めた。ゆっくりと、手をナイフへかける。


「ハヤト」

 マサキの叱責が少年の手を止めた。

「お前の言うとおりだとしても、この人を責めてはいけない。いいな」


 あからさまに悔しそうな顔で、ハヤトはマサキへ寄り添った。

 背丈は、中背のマサキの腰辺りまでしかない。六歳になる近所の子と同じ背丈だろうか。それでも、毅然とユズを睨み続ける姿は、マサキを守ろうとしていた。


 ふと、ハヤトが鼻をうごめかした。


「マサ、なんか持ってるの?」

「いい子で待ってるなら、土産でもと思ってな」


 懐から、油紙で包んだ饅頭を取り出す。

 道中、ユズが疲労と空腹を訴えると、マサキは町の屋台に立ち寄った。粉を練った皮で甘辛く炒めた肉餡を包みふっくらと蒸しあげた饅頭と茶を仕入れてくれた。

 ユズはその場でかぶりついたが、マサキは店の親父に頼んで油紙に包んでもらっていた。


 戦いを終え、包みは潰れて一部は脂を吸って変色していた。それでもハヤトは頬をばら色に染めた。


「え、美味そう」


 足元で虫の息の男たちが蠢いている。血の臭いが立ちこめていた。

 脂ののった肉餡の匂いは生臭さを吸収し、ユズの鼻腔から気道、肺の内側へ気持ち悪く張り付いた。


 しかし、頓着しない少年は嬉々として包みへ手を伸ばす。

 掴む、と思ったところで、包みはヒョイと高みに持ち上げられた。


「助けられたとはいっても、命令無視の罰は受ける覚悟だろうな?」

「え、なんで? 結果よければいいじゃん」

「責任が取れないなら、勝手な行動は慎むべきだが」


 ハヤトが跳びはねる分だけ、マサキは包みを引き上げる。何度も挑戦するが、毎回あと少しのところで少年の指先は宙を掻いた。


 その度に振りまかれる臭いに、ユズは顔を背けた。

 俯いた先に、あのネズミ男の切断された手首が目に入る。

 くらりと、世界の全てが緩やかに回転した。


 コウの慌てた呼びかけが、遠ざかっていった。

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