有原ハリアー自伝

有原ハリアー

これまでを振り返って

 有原だ。

 この話の中では、遠慮会釈の無い口調で書かせてもらう。


 最初に、「そもそもどうして、小説を執筆し始めたか」を書くとしよう。



 小学4年か5年の夏。

 とあるラノベ文庫を見たあの時から、私の中の何かが弾けた。



 妄想を具現化する、とはいささか中二病めいた表現であるが、当時の私(今も、であるが)はまさに、その言葉の実行に向けて動いていた。


 中学生の三年間で、一通り小説を書いた。

 だが、結論から書こう。



 



 正確には「後の踏み台となった」と書くべきであるが、まあ、「完結出来なかった」。

 その結果、どうなったか? 簡単だ。



 当分の間、執筆意欲を完全に無くした。



 高校入学を果たしてからおよそ7か月もの間、何も書く気力が湧かなかった。おかげで、心に影が落ちたような日々を過ごしていた(まあその間にやった弓道は、それなりに楽しかったのだが)。


 しかし、転機は訪れた。

 高校1年生の11月のとき、「文学部」によるゲスト原稿の募集があった。それが私の再起の時であった。


 当時から既に考えていた「盤上血戯と漆黒騎士(ゴッデス・ゲームとブラックナイト)」のキャラクター、龍野とヴァイスの読み切り短編を書いたのであった。


 後は雑事ばかりなので省く。

 かくして、小説家を志望する今があるという訳だ。

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