第百六十三話
「大主様。チアルダンジョンに残ると申し出た者たちです」
今、俺の前で
// 名前:---
// 性別:メス
// 種族:フォレストフォックス
// 固有スキル:魅了・誘引(レベル1)
// 固有スキル:憑依(レベル1)
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// 体力:E
// 魔力:F
固有スキルが、魅了と誘引って、そのまま傾国の美女にでもなりそうだな。憑依を持っているから、シロの代わりを頼むときに、偽シロの操作とかもできそうだな。
しっぽを綺麗にしているのだろう。モフモフ感が出ているな。
// 名前:---
// 性別:オス
// 種族:フォレストイーグル
// 固有スキル:爪斬撃(レベル1)
// 固有スキル:風鎧(レベル2)
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// 体力:D
// 魔力:G
イヌワシだと思えばいいかな?俺が他に鷲の種別に詳しくないからだけど、地面に立っている状態で、
くちばしも鋭いし、種族スキルなのか?爪斬撃は、言葉通りのようだな。
急降下攻撃で、爪から斬撃を飛ばすって卑怯じゃないのか?実際に見てみないと、どういう攻撃なのかわからない、鑑定の情報からだとかなりの攻撃に見える。風鎧も防具を持てないことのカバーだと考えればかなり優秀だな。風を纏って移動するとなっているけど、もしかしたら防具の意味よりも高速移動のためのスキルなのかもしれないな。
// 名前:---
// 性別:オス
// 種族:フォレストアウル
// 固有スキル:
// 固有スキル:夜目(レベル2)
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// 体力:D
// 魔力:G
最後が
ミミズクのようだな。それもかなりの大型の様だ。俺がよく知っている梟種のようで安心できる。俺、猛禽類のペットがほしかったのだよな。
スキルが隠密用だな。これで、スキル即死なんか付けたら完全に暗殺向けになってしまう。スキル夜目も、レベルが上がっているとスキル遠見の権能が入ってくるようだし、かなり優秀なスパイになれそうだよな。
スキル
いろいろと優秀なスキルがついているのには間違いないから、深く考える必要はないだろう。
「シロ?」
「・・・。え?」
さっきから、フォレストフォックスとフォレストイーグルとフォレストアウルを見比べている。
ここに来る前に、シロには二体を眷属化するようにいってある。選べないのだろう。
「選べるか?相性も有るだろうから、今から説明するな。あっスーン。魔物たちの希望を聞いてくれ」
「はい」
「かしこまりました」
スーンが、魔物たちに話をしている最中にシロに鑑定結果を伝える。
このパターンは初めてなので、どうしようかなと思っていた。
「大主様。この者たちが言うには、フォレストフォックスとフォレストイーグルが奥様で、フォレストアウルが大主様の眷属になりたいという事です」
「そうか」
俺が当初考えていた通りだな。
「はい。そのうえで厚かましい事は承知で、フォレストフォックスには子供が二体。フォレストイーグルとフォレストアウルにはツガイがいるそうです」
「別に問題にはならないと思うぞ?俺の固有眷属はとシロの眷属には枠が有るけど、俺がスキル眷属化を発動しての眷属化なら枠はなさそうだからな」
俺の言葉を聞いて、3体が喜びの表情?を見せる。
「シロ。本人?たちの意向を優先でいいか?」
「うん。僕が、フォレストフォックスとフォレストイーグルですよね?」
「あぁそうだ」
「もちろん大丈夫です」
「スーン。子供とツガイを連れてこさせろ。それから、眷属化していく」
「はっ」
俺が念話で話しても良かったのだが、スーンだけではなく、カイやウミやライからも反対されている。
眷属化していない状態では、俺と直接やり取りはさせないという事だ。リーリアやオリヴィエからもしつこいくらいに言われているので、俺から話しかける事はしない。
連れてくる事もできたのだが、チアルダンジョン内に作った集落を尋ねる事にした。
各種族の生活環境を見ておきたかったからだ。皆は消極的な賛成という感じだったので、俺の関心事として強行する事にした。
まずは、フォレストフォックスの集落だ。
チアルダンジョン内に作った森の入り口付近に集落?を作って生活をするようだ。低階層なので、自分たちで魔物を飼って生活ができるようだ。ただ、魔物の数が少なくなってしまわないか心配していた。
低階層なので、魔物はそれほど居ないためにかなり広い場所の探索が必要になってしまっているようだ。
『ティリノ。ここに、アズリが作り出した、
『わかりません』
『ペネムもか?』
『我が主よ。我たちは他のダンジョンに詳しくない』
『そうだよな』
「旦那様!」
「どうした?」
「私の権能で作り出した
アズリが答えを出してきた。
さすがは、エルダー・リッチという所だな。
実験という意味も込めて、フォレストフォックスの狩りを行う時の獲物を数種類持ってきてもらった。
ウサギ?とツバメ?とシカ?なのか?
まぁいい。吸収する許可を貰って、アズリに吸収させる。代わりに持っていた、フォレスト・ボアを一頭そのままフォレストフォックスに提供した。
ツバメとシカはどうなるかわからないから、ウサギの魔物核を作成して貰ってから、俺がレベル5魔核と融合した。
// ホーン・ラビット核
// 核を中心にした半径5m範囲内に、1-2時間に2-3匹の割合でホーン・ラビットが産まれる。
// 核に魔力を流すと、魔力量に従ってホーン・ラビットが産まれる。
// ダンジョンにふれる事で、ダンジョン所属になる
ほぼ成功だな。
これで、餌には困らないだろう。ホーン・ラビット以外が食べたくなったら、それこそ狩りをしてもらえばいい。
フォレストフォックスの集落の問題はこれでほぼ解決した。
水場はスーンが作っている。
シロがそわそわしているのは、早く眷属化したいのだろう。
シロと先ほどのフォレスト・フォックスの種族長を呼ぶ。シロが付けた名前は、エーファ。
眷属化ができた事で、スキルを付与するのだが、バランスを取る必要があるので、今日のところは念話だけを付けておく事にする。
// 名前:エーファ・ブルーホルツ
// 性別:メス
// 種族:フォレストフォックス
// 称号:シロ・ヴェネッサ・ヴェサージュの眷属
// 固有スキル:魅了・誘引(レベル1)
// 固有スキル:憑依(レベル1)
// スキル:念話
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// 体力:E
// 魔力:F
エーファの子供が二体。
オスとメスの双子だという事だ。
// 名前:ティア・ブルーホルツ
// 性別:オス
// 種族:フォレストフォックス
// 称号:カズト・ツクモの眷属
// スキル:念話
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// 体力:F
// 魔力:G
// 名前:ティタ・ブルーホルツ
// 性別:メス
// 種族:フォレストフォックス
// 称号:カズト・ツクモの眷属
// スキル:念話
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// 体力:G
// 魔力:F
俺は二匹のフォレストフォックスに名前を付けた。
3匹に”ブルーホルツ”の姓を付けさせた。
細かい調整は、後にすることにして、次はフォレストイーグルの集落に向かう。
そこは、岩山があり、眼下に森が広がる場所だ。
やはり餌の問題が出ているという事なので、先程と同じ様にアズリが生成した物を俺が魔核と融合させる。
// 名前:レッチュ・ブルーホルスト
// 性別:オス
// 種族:フォレストイーグル
// 称号:シロ・ヴェネッサ・ヴェサージュの眷属
// 固有スキル:爪斬撃(レベル1)
// 固有スキル:風鎧(レベル2)
// スキル:念話
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// 体力:D
// 魔力:G
// 名前:レッシュ・ブルーホルスト
// 性別:メス
// 種族:フォレストイーグル
// 称号:カズト・ツクモの眷属
// スキル:念話
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// 体力:D
// 魔力:G
同じ様に、俺からは”ブルーホルスト”の姓をおくる事にした
シロの眷属もこれで決まった。後は、アズリと話をしながらスキルを決めてくれればいい。安全が確保できるようになればいいし、フォレストフォックスなら街中に連れて行っても違和感はない。シロの眷属の枠が増えるかわからないけど、増えたら子どもたちや嫁を眷属化させてもいいかもしれない。
さて、最後は梟だったな。
集落は少し意外な場所だった。川の中にできた小さな島に集落を作っていた。フクロウたちは餌は魚をついばんでいるので、基本的に大丈夫だという事だ。時々、森に出かけて狩りをするので、フォレストフォックスやフォレストイーグルと狩場が重なる場合にはお互いに伝達するようにしてもらう事になった。
餌場が重なった場合には、ホーン・ラビットを新たに生成させることという約束事も付け足しておく。
これで各種族の問題は殆ど無くなる。
// 名前:エルマン・ブルーヴェルト
// 性別:オス
// 種族:フォレストアウル
// 称号:カズト・ツクモの眷属
// 固有スキル:
// 固有スキル:夜目(レベル2)
// スキル:念話
// スキル:---
// スキル:---
// スキル:---
// 体力:D
// 魔力:G
// 名前:エステル・ブルーヴェルト
// 性別:メス
// 種族:フォレストアウル
// 称号:カズト・ツクモの眷属
// 固有スキル:夜目(レベル1)
// スキル:念話
// スキル:---
// スキル:---
// 体力:D
// 魔力:H
二匹に、名前と”ブルーヴェルト”の姓を与えた。
かなり眷属や従者でパーティーが充実した事になる。
洞窟の拡張も必要だな。
俺とシロに、カイとウミとライとリーリアとオリヴィエとエリンとステファナとレイニーに、アズリが加わって、今日眷属となった。
エーファとティアとティタのフォレストフォックス。
レッチェとレッシュのフォレストイーグル。
エルマンとエステルのフォレストアウル。
賑やかになったものだ。
合計で18名?になる。6人パーティが3組作る事ができる。ボス戦でレイドが組めそうだな。
新しく眷属になった物は、暫くカイとウミとライの
ある程度まで育ってから、特性を考えて、スキルを付与すればいいだろう。
帰ろうとした所で、スーンが忘れていた事を指摘してくれた。
「大主様。ヌラ殿やゼーロ殿やヌル殿にも面通ししておいたほうがよろしいかと思います」
「あぁそうだな。ライ。呼び出せるか?」
『うん!大丈夫だって』
「それじゃ頼む」
もう一度、3つの種族を回った。さすがは魔物同士話しが早い。
格付けも瞬間的に終わって建設的な話しを始めている。種族に話を聞くと、低階層でも問題は無いのだが、眷属達の守りを付けて、少し深い階層での生活がいいと言うことだ。具体的には、9階層辺りでの生活を望んだ。
9階層なら、眷属の守りは最小限で済む上に独自の防御もできるという事だ。
その上で、スーンが実験区から実験体を各集落に配置した。
スキル操作が付いた者が、実験体を操作しながら階層を行き来する事になる。適切な階層を目指す事にした。集落の者たちも、養わられるだけではなく、スキルカードや魔核をおさめたいという事だ。
俺達は新たな眷属を引き連れて、洞窟に戻る事にした。
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