第48話気が合うね

 人気のない深夜の公園に君がいた。

 何となくそんな気がしたのだ。

 「気が合うね」と言って笑いあった。

 何も聞かなかった。

 何も話さなかった。

 僕らはコンビニに行った。おでんを買う時。「[巾着」」と声が重なった。

 「気が合うね」と互いに笑った。

 幸せというモノがあるとしたらたぶんこういう事なんだと思った。

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