悪業の殉祷

悪役、このごうしざ

小々ささやぐ通いが堕ろす烙

集道、衆道、修道といまし

身を焼き、ここ灼き、たま尽かす


あに善人よぎたらんとれど

成らじと知りて水は往き果つ


成ろうだらむ、鳴ろうだらむ、名にたらしまず


此処は尽きぬシかかの皮

幾度剥けどもシかわは流れず

無劫の黄昏、彷徨うかくしき

彼竟かじ爪酔つまよう番人なり


なるは、いずれにもあらず。

たるは、既にうしな

さらば、鬼鬼心中ききしんじゅうの無へとる。


業、ここに望みの結びを得ん。

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