暖かで優しく、時に笑いもあり、涙もあり。ここには人の全ての感情があります。主人公は登場時は高校入学直後で、そこから子供が幼稚園卒園前まで時間が作中で流れます。成長するにつれて、世界は広がり、悩みも変わりますが、優しさと真摯さは変わりません。兄と互いにブラコンなところもほっとして、相棒とのやり取りもくすりとし、何気に飯テロなところも高得点。何度も読み返したい、読み返すたびに新しい感動を味わえる良作です。できればまだ続きが読みたいですし、本になればと思う作品です。
兄と二人で暮らす、主人公の男子高校生 御崎 怜 は、なんと突然幽霊が見える体質になってしまいます。かっこいいお兄さんや、幽霊や幼馴染みとのやり取りが軽快で面白いのはもちろんですが、料理描写の美味しそうなところも必見ですよ。