希望も将来への望みも無い状態でも生きてる奴は生きてる

reki

第1話 幼少期から成人まで

とある県のとある町で生まれて8年 父親からのDVを受け続けて家出を繰り返しながらも 交友関係には恵まれていたおかげでまだ笑って過ごせていた


小学三年生になる年 事前に言われる訳も無く急な引っ越しを経て 別れの挨拶すら出来ずに母親の両親の家で暮らすことになった 急な環境の変化に対応出来ず 日に日に感情を抑えることが出来なくて 急に叫んだり 理由もなく逃げ回ったり そんなことを続けていたらいつの間にか無表情のまま 異常な行動を繰り返すようになり 特殊クラスに中学校卒業まで入ることになっていた 


まぁそんな奴が急に入ってきた訳だから当然いじめの対象にもなる 靴を隠されたり 画鋲を仕込まれたり わざと聞こえるように陰口を叩かれたり ましてや友達等も出来るはずもなく 親もちょっとあれで相談出来る親では無かった 全て自分の中に貯め込み続けて 今でもそのまま胸の奥に締まってある


そんな生活を送りながら 夜間高校に通い始めることになる その頃には軽い人間不信にも陥っていてすぐに言葉が出ない 人とどう接したらいいのかすら忘れていた 何しろ教師 家族以外と話すことなんてその間の6年間 両手で数え切れる位しか無かったから 高校生活が始まってからも夏になるまではそんな生活が続いていた 


夏になってから とある場所で悪友 と言えばいいのかな 金 物目当てで近づいてきた年上の男に言葉巧みに言い寄られて その弟を含めて一緒に遊ぶことになる本人は最初に感じていた違和感も後回しにしてしまって6年ぶりに友人が出来た とはしゃぎ 良い様に搾り取られている事にも気が付かず1年半の間 家出 万引きを繰り返し 稀に帰っては親の金にも手を付けて と屑としか言えない事を繰り返してた 祖母祖父に暴力を向けるように仕向けられ 少年院一歩手前 と言うところまできてやっと今のこの付き合いが異常だと言うことに気が付いて 引きこもり と言う自分が一つだけ取れる行動で関係を断った


結局高校も中退して 18歳の夏 小学校の頃から付き合いが有り いびり等が酷くて個人的には好きとは言えない叔父の家に 毎年恒例となっていたため遊びに行く事になった その後 祖母の家に帰る3日程前 買い出しに行ったスーパーで祖母が骨折 そのまま流れで叔父の家に住むことになってしまう 


その後部屋 ベット エアコン PC等を買い与えられて とある小説サイトと動画サイトに登録 書いている現在もまだ登録はしているけど そのまま依存して暮らしていく 1年も経った頃にはプログラミングやサイト運営を自己流で学んだりもしていて 広告収入等で欲しい物に使うお金を確保出来るようになっていった 


そうして迎えた成人式の日 相変わらず現実での交友関係は皆無で ネットでは自分の過去を偽って FPSやMMO等でVCを繋いだりも出来るようになっていたが 時折言葉は詰まってしまうし 自分の考えでは精神科に掛かるほどだとは思えない がネットが無くなったら自分には何も残らないとふと気が付き 


このまま生きてても意味が有るのかな と毎日 朝起きてからと夜寝る前 考えるようになったんだ

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