特殊テロ対策部隊コンドル21 高杉が外に出て何処にいこうかというと、何処かご存知の場所ありますかと奈々が聞くので、それでは僕の知っている料理屋に行こうと連れ立って、新橋の白波に行った


特殊テロ対策部隊コンドル21


高杉が外に出て何処にいこうかというと、何処かご存知の場所ありますかと奈々が聞くので、それでは僕の知っている料理屋に行こうと連れ立って、新橋の白波に行ったのです、

女将がいつもの小上りに案内して日本酒を出して、珍しい女性と一緒なんてといい、海鮮盛りを出しますねと酌をして乾杯したのです、いい店ですねと美咲が言うので魚が新鮮、

で美味しいんだよと言うと、


海鮮盛りが出て来たので見ると、タイ、アジ、イカ、ホタテの刺身です、さあ箸をつけてと勧めると、2人は箸をつけて本当だ甘みがあって、とても美味しいですと喜んだのです、

この女将さんは先生のいい人ですかと聞くので、残念ながら僕の知っている人のかみさんだよと言うと、そうなんですかとても素敵な人ですよねといい、この店をアフターで使、

つてもいいですかと美咲が聞くので、


ああ構わないよ、値段もそこそこだし、日本酒と腕のいい板長がいるから、料理もおいしいんだよと言うと、お客さんも喜びますと言ったのです、2人は仲がいいと聞いたけどと、

言うと、二人とも福岡の出身なんです、地元では知らなかったんですけど、あの店で出身が同じと分かってお友達になったのですと美咲が言うので、そうか、2人とも福岡かどう、

りでしっかりしているわけだ、


福岡のおなごはなかんとよだろうと言うと、そうなんですよ、つらい事があっても必死に耐えるんですと言うので、情が深い分だけ怒らせると恐いんだ、ところで美咲ちゃんの、

彼氏てどんな人と聞くと、当てて下さいと言うので、そうだな、人生辛い事に耐えて必死に頑張って来た人で、おとなしくて、優しい人だろう、そんな彼の姿に情がほだされて、

好きになってしまった、


何か守ってあげたくなるような男なんだろうと言うと、なぜ、わかるんですかと聞くと、君もそういう人生を歩いて来たのだろう、まあ、同じ匂いがしたわけだ、それと奈々と、

直ぐ友達になったのも、奈々も同じ過去を持っているので、詳しく話さなくても匂いで分かるものなのさと言うと、先生もですかと聞くので、僕の場合は戦争での出来事だった、

けどね、


君達の知らないとお~い昔の事だよと言うと、是非聞かせてくださいと美咲が言うので、湿っぽくなるが話しておくのもいいだろうと、話し始めたのです、物語は昭和20年の5月、

の事だ私はゼロ戦のパイロットとして霞ヶ浦で特攻隊の養成の為の教官をしていた、この時点では日本は海軍の船は殆んどなくタダ一隻戦艦大和を残すだけとなっていたのだ、


米軍が大兵力で沖縄に上陸した為そこに集結する艦船を撃滅すると言う事で、多くの特攻機を出す事となり私も鹿児島の国分基地に移動する事となり、国分航空隊に赴任したのだ、

私の役目は特攻機の護衛で当時は沖縄にたどり着く前に、技量のない特攻機は敵戦闘機に撃墜されて殆んど辿りつけなかったんだ、国分で再開したのは私がラバウルで中隊長を、

やっていた時の部下で、


高橋少尉と今井少尉で2人ともその戦争の激戦を生き抜いた名パイロットだったわけで、私と3人は国分航空隊の特攻隊護衛の任務につく事になり、国分航空隊にも特攻命令が来て、

6機の特攻機と護衛3機で国分基地を飛び立ち一路沖縄に向かったのだ、丁度奄美大島上空にかかると20機の米軍戦闘機に遭遇したので、特攻機に爆弾を捨てて空戦に入るように、

命令したのだが、


敵戦闘機を3人で10機は撃墜したが、技量のない特攻機は全機撃墜され、やむなく基地に引き返したのだよ、司令官に護衛の3機では敵は20機以上でかかってくるのでとうてい守る、

事はできないの護衛機を増やすように談判したが、残念ながら歴戦のパイロツトは殆んど戦死しており残っているのは、君達位のものでとうてい護衛機は増やす事はできないと言、

う事で聞いてもらえず、


特攻の度に多くの若い人が死んで行くのをタダ見送るしかなかったのだよ、一介の中尉では特攻はばかげた作戦と分かっていても、止める事など出来なかったわけだ、次々と送ら、

れてくる若い搭乗員はどうせ死ぬのだから、早く特攻にいかせてくれるように自分から死に急ぐようになり、エンジン不調でも基地に引き返さず、そのまま海に突っ込んで自爆、

する者の出てきて、


もうこの世の地獄みたいな有様になったので、もう一度訓練をすると司令官に言うと燃料に限りがあるのでと許可がおりず、途方にくれていると今井と高橋が戦果もなくタダ自爆、

させるのは忍びない、なにか助けるいい方法はないかと聞くので、全ての者を助ける事は出来ないが、奥さんと子供のいる者は不時着させるようにしょう、出撃前に一握りの砂を、

燃料タンクに混ぜれば、


大体奄美大島あたりでエンジンが焼きつきエンジン不調になるので、不時着させて島民に船で救出してもらえば、少なくとも一月は出撃しなくて済むし、ケガをすればさらに月が、

稼げると言うと、そんな事がばれれば軍法会議ですと言うので、俺たち3人しか事実はしらないので絶対にバレル事はない、こんな、ばかな作戦に従えるかというと、了承したので、


次の出撃から分からないように砂を含ませたのだよ、出撃前に絶対自爆はするな、帰って来て飛行機に乗り敵戦艦を必ず撃沈するのが役目だ、無駄死には絶対にゆるさんと厳命した、

のだ、帰ってくると死に遅れた仲間に申し訳ないと言うので、戦果もなく敵に撃墜された仲間の分まで、苦しくとも頑張って敵を撃沈するのがお前たちの役目だといつも言っていた、

のだ、


整備の士官が司令官から整備が悪いと怒られるので、こんなボロ飛行機ではなくもっとましな、飛行機をよこせとくだをまけばいいのだと慰めると、幹部が精神論を吹聴するので、

少佐をぶん殴って飛行機の後ろに乗せ離陸して、キリモミ、急降下を散々やるとゲロを吐くので、こんな地獄の思いをして敵をやっつけようとしているのにお前に何がわかるのだ、

上官反抗罪でおれを告発しろと言うと、


自分も無体な命令だと分かっているが、上からの命令だからしかたないだろうと言うので、拳銃を取り出し狙いをつけて発砲するとそこに座り込みやがった、絶対に営倉行きだが、

何にも言わなくなったんだよ、暫くして他の基地に転任して、親父から電話がかかって来てあんまりムチャはするなというので、ムチャをやっているのは親父達軍の幹部ではな、

いか、


僕に特攻に行くように命令をだしてくれと言ったら、特攻はあくまでも志願だと言うので、志願と言う名の命令だよと言って電話を切っったら、司令官に呼び出され君のお父さん、

は軍令部次長だあんまり迷惑をかけない方がいいと言うので、特別扱いは必要ありません、今度の特攻の乗員にしてくださいと部屋を出ていき、軍指定の旅館に行き酒を頼むと、


女将が高杉中尉どうしたんですかと聞くので、なんでもないよと手酌で飲んでいると、今井と高橋がやって来て、まったくムチャするんですから、もし中隊長が今特攻にでたら、

あの予備士官は誰が守るんですかと酌をするので、そうか、そうだった、あのけたくそ悪い副司令がむかついたんだよと言うと、中隊長の飛行機に乗った後は3日も飯が食えな、

かったそうです、自分で転属願いを出したそうですよと今井が言ったんだよ、


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