英霊剣豪七番勝負、クリア

 零と無限が巡り会い、重なり、彼方へと昇華されゆく……そんな物語だったのかな。憎悪と怨嗟が渦巻き、狂気の暴走が世界を席巻していく展開だったが、最後は静かに幕を下ろし、救いを感じ取った。

 英霊剣豪七番勝負、その試練、凄まじきことこの上なし!


 一番目、ランサー・プルガトリオ(宝蔵院胤舜)戦

 英霊剣豪戦のサポートは武蔵に固定。今回はクラス相性から考えても有利なので特に問題と思わなかった。問題なくいけるのではないかと思ったが……甘かった。初っ端から全滅してしまったのだ。敗因はただ一つ、甘く見ていたから。ランサー一人ということだから、セイバーを揃えれば簡単だと思ったのが間違いだった。様々な強化スキルや弱体化、宝具封印などを用いてきて、相性のことなど関係なく高ダメージを喰らわしてくれた。残り2万まで持っていけたが、そこで息絶えたてしまった次第。令呪三画使ってコンティニューになったのは無念。結局、強化解除や弱体化解除スキルを持つ鯖を用意しなかったのが敗因になるが、そもそも有効な鯖などいないのだ。いたとしても強化が不十分だったのだ。いや、マシュがいたか。せめて彼女をメンバーに加えていれば、全滅することなくクリアできたのかもしれん。そう思うと尚更無念だ。

 因みにラーマの魔性特攻が物凄く有効だと証明されたのが唯一の成果になるか。


 二番目、アーチャーインフェルノ戦

 彼女も色々と困ったスキルを使ってきた。今回はマシュを先発させてて防御力を高め、宝具使用時はタゲ集中と無敵で凌いだ。但し最初の一度だけ。アーチャーなのでゲージは三つ、直ぐに溜まるのでどうしても発動を招いてしまう。二回目以降は各鯖の固有スキルに頼るしかなく、マスタースキルは使えなかった(マスター礼装はカルデア戦闘服にしていた。これはサポートの武蔵をオダチェンで殿しんがりに回す必要があったから。セイバーの彼女は相性最悪で有効ではなかったので)。一回はスタンで凌いだけど。

 先発は李書文、マシュ、オダチェンで武蔵と交代させたメデューサ(ランサー)。彼らはそれぞれに無敵や回避を持っているので何とか凌ぐことができた。対策を採った成果があったのか、今回はノーコンティニューでクリアできたが、令呪を一画使ってしまったのは些か無念か。

 この後、インフェルノさんの真名が明かされる。木曾義仲の名を出していたことから正体に気づいた人も結構いるかと思う。


 三番目、アサシンパライソ戦

 クラスはアサシン、やはり直ぐにゲージを溜めてくれる。勿論厄介なスキルを色々と使ってくれたので頭が痛くなった。特にスタン付与やスキル封印。解除手段を持たない我が軍勢では思い通りに戦いを進められず、苦しめられることになった。結局彼女との戦いも途中で全滅の憂き目を見てしまった。残り8万まで持っていけたが、これが限界か。

 先発はダ・ヴィンチ、マシュ、武蔵はオダチェンでオケアノスのキャスターに変更。控えはジークとキャスギル。オケアノスのキャスターは初めて使ったが(直前にLV.上限まで上げられたので使えるようになっていた)、単体宝具ということで確かに役立ったな。

 パライソさんの真名も明かされた。知ってもピンと来なかったっけ。彼女に関しては全く知識がなかったのだ。甲賀のくノ一なのだそうだ。


 四番目、黒縄衆合地獄戦

 源頼光と酒吞童子のこと、二人一緒に来た。頼光さんはライダー、酒吞ちゃんはバーサーカーになっていた。この取り合わせ、はっきり言って半端じゃなかった。強力極まりない二人が一緒に来たのだ、絶望してしまったわ。ここまで何回か戦ってきて切り抜けられてはいたが、それはゲージ一本削れば終了という条件のお蔭だ。だがここでは最後まで削らなければならない。当然厄介なスキルを色々と持っていて、酒吞に至っては全体を魅了なんてことをしてくれた。自分の駒では対策が容易に立てられず喰らうことは前程にしなければならなかったのが堪らん。よって全滅は織り込むしかない、それも一度だけでは済まないのではないかと危惧したもんだ。

 先発はラーマ、マシュ、武蔵はオダチェンさせてXXに交代。これは酒吞の撃破を優先させたためだ。バーサーカーなんだし、早く始末しないと大変なことになるのは明白だったからだ。控えは両義式と不夜城のアサシン、頼光対策だ。戦闘はやはり苦難の連続だった。酒吞のゲージ一本目はラーマの宝具で一気にブレイクできたが、その後が苦しかった。マシュのスキルや宝具、XXはクラス相性の効果でそれなりに持ち堪えたが、酒吞を倒す前にラーマが息絶えてしまった。よって式が引きずり出されてしまったのは計算外。控えのアサシン勢は酒吞がいなくなってからにしたかったのだがな。この後3ターンかけて酒吞は倒せたが、その前にマシュが倒され、式もかなりダメージを受けていた。武蔵は余り期待できず、実質不夜アサ一人で対抗することになったが、やはりというか、削り切れずに全滅となった。それでも残り3万までは削れたが、この辺が限界か。コンティニュー後は宝具の連発で仕留めた。全滅は一回で済んだのでよしとする。

 

 ここで令呪が尽きたので英霊剣豪は一時中断。三日後に再開することにして、その間は2部を進めてみることにした。1章の12節まで進めたが、詳細は最終節クリア後に書くことにする。


 3日後、加藤段蔵戦

 これは七番勝負には入らないらしい。だからと言って楽にはならない。段蔵のHPは64万に達していて、アサシンクラスということでゲージが直ぐに溜まる。だから宝具の発動を防ぐことは不可能。よって剣豪戦同様警戒しつつ戦うことになった。

 先発、ダ・ヴィンチ、マシュ、七番勝負じゃないからサポートは自由に選べたのでオケアノスのキャスターにした。控えに自分のオケアノスのキャスター、ジーク、キャスギル。

 戦闘は凌ぎ合いになったな。段蔵の宝具は全体宝具なのでマシュのタゲ集中も効果はなく、全員を一度に回避(無敵)させることなどできず、どうしても一人は犠牲にするしかなかった(マシュは自己スキルで無敵、オケキャスはマスタースキルで回避、ダ・ヴィンチはガッツを発動しといたが、ダメージを喰らうのは避けられない)。それでもマシュのスキルと宝具で防御力は上げていたので、二度目までは凌ぐことはできた(ダ・ヴィンチも持ちこたえた)。でも三度目はアウト。マシュがやられ、続く攻撃でダ・ヴィンチも敗退。ただ控えで出て来たオケキャスとジークがよくやってくれたので何とか倒すことができた。ノーコンティニュー、けど疲れた。


 五番目、キャスター・リンボ戦

 NP獲得量ダウン、HP獲得量ダウン、ブレイク後は宝具威力ダウンなど色々と困ったことをやっくれたぜ。キャラがかなりいやらしい感じになっていたためか、余計にムカついてしまったっけ。それでも他の剣豪に比べれば楽にやれたかな。比べれば――だけど。

 先発、メイドアルトリア、マシュ、サポートは武蔵、今回は交代させなかった。バスターでごり押ししてやろうと思ったのだ。控えは、イシュタル、マリー、アレキサンダー。敵がキャスターなのでライダー勢が多い。

 比較的楽と書いたが、戦闘は総力戦になった。やっぱ苦しかったか。先発陣は息絶えたし、控えもアレキサンダーは倒されてしまった。最後はマリーが無敵で通して(イシュタルも無敵や回避で凌いだ)、一方的に嬲る展開になったので溜飲が下がったな。

 途中で真名が明らかになるが、この人の場合は伏せる必要もないか。安倍晴明、平安期の陰陽師だ。――と書いたが、実は……!


 六番目、セイバー・エンピレオ戦

 この人の正体は何と柳生但馬守宗矩! ストーリー上は早くに登場し、重要な役どころを演じていながら、バトルではここまで全然活躍してなかったので、あるのかなとは思っていたがそれでも驚いた。

 さて、この人もかなり厄介極まりなかった。チャージ増は頻繁に繰り返してくれて無敵・回避のタイミングが取りずらく、宝具でやられてしまうことが何度あったか。また回避もちょくちょく使ってくれてこっちの攻撃が通らなかった。また通常攻撃でこっちの強化解除なんてことも高確率でやってくれた。更に、二回目のブレイク後は通常攻撃のダメージが入りにくくなったので大変だった。攻略サイトでは全く入らないとあったが、入る時もあったぞ。どうなっている? ともかく最後はいかに宝具を発動させるかが肝になった。

 先発、オリオンとマシュ、サポートの武蔵はそのまま。オダチェンでエウリュアレを持って来ることも考えたが敢えてそのままにした。控えはエミヤ、エウリュアレ、ケイローン。ともかくオリオンとエウリュアレが肝だった。クラス相性がいい上に男性特攻が刺さる。二人の宝具を――特に3ゲージめの時――いかに効率よく撃ち込むか……これが全てだった。

 宗矩はスキルの厄介さに加え攻撃力も半端なく、相性など関係ないかとすら思えた。結局残り8万まで削ったところで全滅してしまった。覚悟してはいたが無念である。コンティニュー後は宝具の連発で仕留めた。 


 天草四郎戦

 ボスは天草四郎。この物語は抑えられない怨念が齎す復讐の物語であり、成程彼がラスボスなのは納得がいく。ただ目を赤くして高笑いするなど怨霊感バリバリなのはちと違和感もあった。天草はあくまでも涼やかにすますキャラだと思っていたので。だが、その激情は背景を少しでも知れば納得いくものではある。尚、彼は武蔵同様幾つもの並行世界を渡って来たらしい。その過程で“神”、若しくはサタンと呼ぶ存在と遭遇し、それがこの復讐劇の始まりとなったらしい。また武蔵にも世界を渡る能力があるが、どうも彼らは引き合うところがあったようだ。だからこそ、この世界に武蔵がやってきたと言えるようだ。ではクエストについて。

 ここでの天草のクラスはアヴェンジャーということなので、クラス相性のいいムーンキャンサーを選ぶことになった。先発は水着BB、マシュ、サポートに水着BB。天草戦は七番勝負には加えられないみたいで、よってサポートは自由に選べた。控えは北斎、オリオン、エウリュアレ。展開は今までアヴェンジャークラスと戦った時と似たようなものになった。攻撃はBB二人、防御はマシュの担当。この三人でゲージブレイク二つまでいけたが、彼らのダメージも深く、残り20万辺りで先発陣は全滅した。天草の宝具は強化解除してくれるので防ぎようがなかったし、問答無用で大ダメージを喰らわしてくれたのだ。ゲージもちょくちょくチャージ増してくれたので予想外のところで宝具を発動されることもあった。あと行動不能にさせられることもあったな。そんなかんなでムーンキャンサーの二人と言えど圧倒することはできず、倒されたのだ。しかし控えの三人、特にオリオンとエウリュアレが大活躍してくれたのでよかったな。彼女らの男性特攻は天草にも十分に刺さり、最後はこの二人の宝具で仕留められたのだ。ノーコンティニュー、これは予想外の成果と言えた。苦しい戦いではあったが、宗矩戦よりは楽だったかな。

 ストーリー上では村正が刀を打ち、その一刀を以て天草を仕留めたことになる。因果とか因縁とか、或いは宿業なるものを断ち切る一刀。刀鍛冶の極致と言ったところか。


 これで終わりではない。まだ一戦あった。


 七番目、最終戦、佐々木小次郎戦。

 ストーリー上、早くからシルエットだけで登場していたが小次郎であることは丸わかりだったな。

 武蔵と言えば小次郎、最後を飾るのは当然ではある。この戦いは一騎打ちになる。こっちが選ぶことのてできるのは武蔵のみだったが、不満はない。この戦い、斯くあらねばならぬと思う。

 戦闘はブレイブチェインの連続、アーツ、バスター、バスター、エクストラを何回か重ねゲージをMAXに持っていく。そして最後に宝具を発動という展開となった。武蔵の宝具LV.は5だったからどこまで凄いことになるかと期待したが、流石に等倍、一撃で仕留めるのは叶わず、それでもブレイブチェインが成立していたので撃破できた。小次郎の方もゲージMAXになっていたのでちょっと焦ったっけ。一応無敵スキルを発動しておいたけど、小次郎の宝具って必中だっけ? それとも無敵も貫く? 全然知らないことにここで気づいたのだ。だから焦ったわけ。

 ストーリー上では武蔵の零の剣と小次郎の無限の剣の激突ってことになっていた。この戦いは怨念とか復讐などではなく、剣者の求道の極みを描写したものになる。そして彼らは――特に武蔵は極致へと到達する。だからなのだろうか、最後は共に朽ちていくことになるのだが、救いを感じたものだ。



 英霊剣豪七番勝負、いい話だったな。疲れたけど。

 尽きぬ憎悪は洗い流せるはずもなく、破滅を自覚しながらも燃え上がるしかない。憎し、口惜し、赦すまいぞ! 怨嗟渦巻く地獄絵図を創り出さん! それでも、いや、だからなのか……英霊剣豪たちは己が狂気を冷静に見つめていた。その果てに破滅しかないことも知っていたと伺える。彼らの、斃された折の語りは静かで憑き物が落ちたようにも見え、それは物悲しく、寂しく、でも救いの欠片が垣間見えた……そんな物語。

 剣豪たちよ安らかなれ、と言いたいな。


 そう言や、老人の武蔵も登場していたな。語り部としてだったが。並行世界の武蔵になるか。最後に武蔵ちゃんと戦った小次郎が彼の下に来ていたが、つまり小次郎も並行世界を渡る能力があるってことか? 或いはサーヴァントになっていたとか? 武蔵もサーヴァントとしてカルデアに召喚されたみたいだし。これ物語上のこと。自分のところにはいないんだな。



 さて、最後に清明が実は蘆屋道満だったと言うことが判明した。そして彼の台詞の中で「異星の神」なんてものが出て来た。これは2部の布石になるのか? 

 では2部の続きを始めるか、それともセイレムの方にするか……

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