違和感って使い勝手がいい言葉ですよね。
違和感だらけ
違和感しかない
違和感のある
いろいろ使い道がありますし。
そもそも論として、重複表現は絶対のタブーではありません。
評論家気取りの一般人が、作家相手にマウントを取る為に「お前頭悪いだろ」と言う際に使ったのが始まりであって、本来、古くからこの手の表現は意味合いを強調する手法として利用されています。
正しいとされる使い方だけが全てでは、日本語はここまでの多様性を持つ事が出来なかった事でしょう。現に、近年でも本来の意味とは別の意味で頻繁に用いられる事で、言葉の意味が変わると言う現象が多数見られます。
レッテル張りに流されるな、とは言いませんが。……違和感を覚えさせる事で着目させる、印象に残すという表現技法がある事も頭の片隅に入れておいて頂けると、有り難く存じます。
——まぁ、意味のない所に『違和感を感じさせて』リズムを崩してしまっている作品が多数存在する事は否定出来ませんが。
意図的に重言を使ってくだけた雰囲気を出してうまい!と思う事があります。一方でシリアスな作品の地の文で重言がたくさんあると気になります。
とは言うものの毎日連載の作品だと推敲にそれほど時間は割けないと思います。ネット小説だと作者さんがすこしずつ上手くなるプロセスが楽しくて、見ていて応援したくなります。