鉄拳侠女(※未完)
破死竜
登場人物・舞台設定・梗概
登場人物
・『山野辺純也(やまのべ・じゅんや)』
日本から来た少年。一人称は、「僕」
黒社会には縁が無く、中国語も一切話せない、ただの子供であったが、少女・孫と出会ったことにより、人生の転機を迎える。
・ヒロイン『孫珈(サン・ウィー)』
大陸(※中国)生まれ、香港育ちの特甲(※機械化)児童の少女。
香港は黒社会所属の凶手(殺し屋)。人呼んで、”鉄拳凶女”。
純也と出会った頃は、彼を木端のように扱っている。
広東語育ち。英語はほとんど話せない。
舞台設定
『シュピーゲル・シリーズ』に登場した、<蟲>(チオン)同様、中国(※含む、香港)では機械化義肢を備えた黒亥子(ヘイハイズ)の特甲児童が育成されている。
このことは、政府だけでなく、黒社会でも同様であり、特に香港では、それが顕著であった。
梗概
時は現代、場は中国は香港。
日本から来た少年純也は、一人の機械化された少女、サン・ウィーと出会う。
彼女は、かつてこの国で実施されていた一人っ子政策により、”生まれなかったことにされた”子、いわゆる黒亥子であった。
生まれた直後、祖母によって縊死させられかけ、母によって命は救われたものの、四肢不随となったサンは、その身を機械化し、黒社会に入る道を選んだ。非合法組織の中で成長しながら功夫を身に着け、機械の拳を操り敵対者を葬り去るようになったとき、その姿は、”鉄拳凶女”と呼ばれるようになっていたのである。
純也は、彼女との出逢いから、他人を知り、他国を知り、それによって新しい己を見つけ出して成長していく。そして、彼女もまた、純也に影響を受けて黒社会から距離を置くようになる。そして、そのとき、彼女は”鉄拳侠女”と呼ばれるようになるのであった。
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