第733話 一旦お家に帰ろうか? (3)

 いつまでも控え目な妻、妃!


 何でも我慢が出来る大人の女性、姉さん女房を演じ、装ってくれているだけだった事に健太は、気付かされ、気が付き反省──。


 本当にお猿さんになりながら、女王アイカと女神シルフィーの不満や愚痴、嘆きを嬌声交じりで聞かされただけではない。


 ちゃんと自分達二人を女性として扱い、優しく、愛し。


 毎日可愛がり尽くしてくれないのならば。


 そう、只の子供を作り、産ませ、育てさせるだけの道具……。



 健太の産まれ育った国の妻達のような所業へと、このまま、素知らぬ振りでするのならば。


わたくしいつまでもあなたが。お父さまがお母さまへと接するような、頷くだけのような、何の刺激もない夫婦生活を続けるならば。わたくもいよいよ、日本に帰還をして、浮気や不倫をしますからね! あなた~! それでお互いさまですから!」と。


 健太の永遠の妻、妃であるシルフィーが完全な浮気、不倫宣言をおこなえば。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る