第717話 僕の嫁はオークの酋長! (6)

 積年の恨みを晴らしてやるからなぁ、と、言わんばかりなのだ。


「健太ぁっ! あなたはぁっ! どれだけ私の前で浮気。私以外の女達妻達を平然と抱き、交わってきたと思っているの。特にここつい最近は、あなたの筆頭妃である筈の私……。妻の私が寂しい思いをしている最中でも放置、無視しながら。エリエやウルハ、プラウムにサラ……。そしてこのシルフィー(ひと)……だけではないか? 他の女性達も……」と。


 女王アイカが健太へと不満を漏らしたところで。


「えっ? アイカさん、私(わたくし)も、このひとの妃としての序列の順位は貴女の下になるの?」


 ジャポネの女王であり。


 健太の永遠の妻、妃でもある。


 女神シルフィーが、自身の頬を、麗しく、可愛く、膨らませながら、女王アイカへと不満を漏らせば。

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