第715話 僕の嫁はオークの酋長! (4)

 だけど健太は、アイカにこんな不満を告げられても、彼自身は。彼なりに、自身の妻を愛したつもりだから反論をおこなう。事はしない。しないのだ。


 そう。彼は自身の妃であるアイカが不満を告げた通り。と、いうか?


 過去の回想シーンを思い出してもらえればわかる通りだ。ウルハの件でウォンと揉める。争いになる。その最中に、ウォンの暴走を女王らしく止める。制御。抑え。諫め咎めることもしないで、自分自身を見殺しにし、呆然と見ていた女王アイカに対して猜疑心……。



 そう。アイカは、自分に対して恋愛感情など無い。只の形、形式だけの夫婦。妻と夫。女王と王なのだと思い込み。健太自身もアイカへの想い。恋愛感情と言う物は完全に薄れ。アイカに夜伽を求められて、愛のかけらもない只の義務としておこない。睡眠に入るといった夫婦生活をおこなっていたのだ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る