第692話 アイカとシルフィー(8)
やはり、ジャポネ、だけではなく二国の女王陛下と呼んだ方が相応しい立場であるシルフィーに対して、女王アイカは悪びれる訳でもなく。相変わらず苦笑を浮かべ悪態をつくのだ。
それも顔は緩めているが、ジャポネ女王シルフィーと一緒で、大変に恐ろしく、冷たい目で、彼女を睨みつけるのだ。
だから二人の妻の間に立つような立場になった。立ってしまった健太は、自身の顔色を変え。
「ちょっと待ってよ。二人とも。僕の前で喧嘩をしないでよ。お願いだから。頼むよ。シルフィーとアイカさん」と。
相変わらず、というか? 自身と対峙、睨み合いを続けているシルフィーのことなど気にもしないで、夫に馬乗り状態、跨っている女王アイカとシルフィーを交互の見詰めながら健太は、争わないで欲しいと、嘆願をする、だけではないのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます