第617話 ウォンの誤算……(11)

『私(わたくし)は寂しい。寂しいの、あなた~。あなた~』と告げられて。


『寂しいのならば、この日本で昔から。と、言うか? いつも、今までの通りで。僕の両親……。シルフィーの義理の両親にも当たる。僕の両親と今迄通り……。仲良く四人で暮らせばいいじゃないか?』と。


 彼、健太君は、美と時の女神である彼の永遠の妻、シルフィーへと苦笑を浮かべながら告げる。


『う~ん。私(わたくし)自身も。この異国の地、世界……。それも? 大変に平和、安全な世界で暮らす……。それも? あなたの両親……。お父様やお母様と四人で、このまま平和、安らぎ、安堵できる生活を続ける。続けている事に対して、大変に満足。満足をしている。いるの……。でも、あなた~? あなたが……』と。


 健太君のお妃さまが告げる。呟く。漏らすから。


『僕がどうしたの、シルフィー?』と、健太君が訊ねれば。


『あなた~。あなたは~? 異世界ファンタジー。ファンタジー的な世界観と暮らしに憧れ……。勇者、英雄、ヒーロー……。そして? 王様……。ゆくゆくは皇帝になりたいのでしょう?』と。問いかけてきたのだ。



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