第605話 ウォン対ハーフエルフの兄弟(13)

 ほとんどの領主、酋長、族長達は、この戦に参戦、参加をしていない状態……。


 高みの見物を装っている者達が大半であり。


 女王アイカの一族の者達は、この度は中立──。


 どちら側にも加担をしない状態なのだ。


 まあ、この辺りは、今や健太不在の此の国の男王的立場で指揮! 兵達へと、女王アイカの代わり。代役として指示をおこなっているウォン自身が、己の過信からきた失敗、計算違いのようだよ。


 だって良く思案をしてみて欲しい。ウォンはあくまでも、女王アイカの親族、従兄であり。一領主、酋長に過ぎないのだ。


 あっ? 後は? 元女王アイカの婚約者であり。此の国の漢王になれなかった者と、言った肩書、名刺しかないのだよ。


 ウォン自身はね。


 だから今や超強大な国家へと成長をした筈……。

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