第603話 ウォン対ハーフエルフの兄弟(12)
そう、今も実際にはそうなのだが。彼女の本当夫は、只今此の国の漢兵達を指揮──。
「逃げるなぁあああ~。お前達~! 敵は前方──! そう、俺達、自分自身の目には見えない~。見えない。映らないけれど~。遠く~。前方~! 前方にいる。いる筈だからぁあああ~。逃げるなぁあああ~。お前達~!」と。鼓舞、だけではないね?
「突撃~! 突撃しろお前達~! お前達はぁあああ~? 誇りある此の国~。それも~? オーク種族の男達~。戦士だろうがぁあああ~!」
と、更に此の国の漢戦士達へと鼓舞、個々奮闘するようにと突撃を促す。
と、いうよりも?
此の国の女王アイカの代わりに漢戦士達へと、此の国、この町、集落を守護するようにと指示を出す辺りは?
まさに此の国の漢王と言っても過言ではないウォンなのだが。
それでも彼は? 本物の此の国の男王ではない。ないのだ。
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