第579話 三個の容器の中身は何?(19)

「あっ? ごめん! ごめんなさい。僕の女神さま……。そんなに怒らないでよ。お願いだから。僕はこんなにも女神さまのことを愛しているのに……」と。


 少し拗ねた様子、模様である。不機嫌極まりない声音と台詞を漏らした。己の女神さまであるシルフィーに対して健太は? 未だ愛がどうとかわからない齢……。未だお子様の分際で、己の妻だと申してくる。やはり幼過ぎる妻のシルフィーに対して『死ぬほど愛しているから』とでも。言わんばかりの台詞で許しを乞うのだ。


 それも? 健太は当たり前の如く甘え声音、だけではない。


 シルフィーの未だ発達途中である乳房に甘え堪能をしながら。己の気を妻であるシルフィーに惹かせようとしながら甘える。


 だからシルフィーはくすぐったいのか?



「クスクス」と微笑しながら。と、いうよりも?



 やはり? 妻が優しく夫を労うように頭を優しく撫でながら。自身の乳房に甘える夫──。健太を優しく労いながら。


 食事の続き、自身の義理の母に当たる健太の母が作った。手作りコロッケを、今度はケチャップを一粒垂らして、食べ始めるのだ。


 バブバブ健太を愛おしく労りながら。彼女の持つ年齢不釣り合いな、妖艶に艶やか輝く唇を開いて──。


『パクン!』、『モグモグ』と、食し始める。


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