第528話 女神様は? 日本の近代的魔法道具に驚愕……(27)

 美と時の女神シルフィー自身の、夢の中の甘くて淡い王子さまとの恋物語のはずなのに?


 彼女はここまでムキになり、自身の王子さまへの想いを……。


 そう~? この物語を読み、見ている者達も気がついたと思う?


 彼女は? 自身の年齢とは不釣り合いな笑み……。


 そう? 妖艶な笑みを『フフフ』と漏らしながら。美と時の女神シルフィーの王子さまである健太へと呪い……。


 そう? 彼から~? 彼女は~?


(私は王子さまから二度と離れない……。彼は生涯私の物……。だから? この世界が、私の夢の中の世界であろうとも王子さまは? 私以外の異性に恋心を抱き結ばれることは許さない……。私は王子さまに、心から身も心も委ね、差し出したのだから。浮気心を持つことは許さない……。もしも私を裏切るようなことがあれば? 必ず復讐……。何処に逃げ隠れしても見つけだして報復……。妻子共々虐殺してやる……)と。


 彼女は、自身の年齢とは不釣り合いな唇を妖艶に艶やかせながら。こんな恐ろしいことを自身の脳裏で、呪いのように思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る