　だって？　彼女の初恋の主さまが大変に不思議そうに自分自身を見詰めてくるから？

　それも～？　彼女の愛する主さまの視点を凝視すれば？

　美と時の女神シルフィーの美しい顔を見詰めている訳ではなく。彼女の細い足の足元辺りを見ているようだから、幼い主さまは。

　だから～？　美と時の女神シルフィーは不思議でならないので。

（私の王子様は～？　私の足元ばかりを見ているようだけれど～？　一体何を見ている……と、言うよりも～？　私の王子様は？　足フェチなのだろうか～？）

　と、困惑しながら思い。

　また思えば彼女は～？

（……と、言うことは～？　私は～？　王子様へと～？　素足を差し出す方が良いのかしら～？）と。

　美と時の女神シルフィーは？　遠目から幼い二人を見詰め見守る我等が聞いても理解できないことを、自身の脳裏で思うのだよ。

　でッ、そんな訳解らないことを脳裏で思う彼女に、幼い主さまは？

「……いや～？　女神さまがお履きになっている靴……　そう～？　木製の靴は～？　僕が産まれて初めてみるから……。ついついと、女神さまの足元ばかり魅入っちゃった～。ごめんなさい～」と。

　美と時の女神シルフィーへと告げ、謝罪までしてきたのだ。

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