第468話 出逢い……(25)

 となれば~? 女神シルフィーの幼い主さまの口から自然とね~?


「ハックション~!」と。


 クシャミが放たれるのだよ。


 そう~? ラブコメ仕様の物語のお決まりの如くね~。


 それもさぁ~? 健太の口から何度も放たれるから。


 本来ならば? 純情な恋愛物語の筈が?


 女神シルフィーの幼い主さまが、自身の鼻水をすすりながらのクシャミの為に、ラブコメ仕様へと変貌……。


 幼い二人の初めての出逢い……。


 その感動的なワンシーンをシルフィーの今後の余生の、永遠の主さまがみな台無しにしたのだ。


 と、なれば~?


 初めて異性から純粋な気持ちで優しくされて感動……。幼い健太に『ホの字』と、なった女神シルフィーなのだが……。


 この感動的なワンシーンを自身の主さまに壊されてしまうから。彼女は落胆してしまう。


 と、言うことはない~。


 逆に幼い自分の主さまが可愛く~。更に彼女は健太のことを愛おしく思う。


 だって~? 幼い女神シルフィーの初めての恋~。


 そう~? 健太も本当の初恋の相手は、此の国の女王アイカではなく、戦勝~! 勝利の証である~! 美と時の女神シルフィーなのだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る