第463話 出逢い……(20)
と、なれば?
幼い健太が次にとる行動は? この物語の語り手である我等だけではなくて~?
この物語を今迄読んだ者達ならば皆悟ると思う?
幼い頃から小さくて華奢……。ひ弱、貧弱容姿の健太ではあるのだが。一度彼も言い出したら聞かない頑固一徹なところがある。
だって彼は~? 此の国の王になれなかったのだが。オーク種族の近代化に向けての法を二つばかり創り、整備をした実績もある男だから。
いくら彼が未だ幼いオスだとしても~? 彼は~? 自身の女神シルフィーの諫めに対して『うん』と、頷く筈はなく。
それどころか~? 彼は~? 自身が脱衣をした服を? 薄手の服を着衣しているシルフィー……。
そう~? 日本の日暮れの寒さに震えている自分自身の女神シルフィーに対してね~?
自分が脱衣した上着を被せ覆い始めるのだよ。
こんな台詞を漏らしながら。
「女神さま~? 僕のことはいいから~。寒さに震えている貴女が~。僕の着衣をしていたセーターやジャンバー。ズボンなどを着衣してください~。今直ぐに~。そして~? 日暮れ夕刻の寒さをしのいでください。お願いしますから~」と。
幼いシルフィーに対して、幼い健太は微笑みながら優しい台詞……。
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