第449話 出逢い……(6)

 でもさぁ~? 直ぐにエルフの美しい少女は~? ある方角へと視点を変えて──。


 そちらばかりを注意深く観察をすることになるのだ。


 だって~? エルフの美しい少女へと。


「君はだれ~?」


 と、声をかけてくる子供の声──。


 となれば~? エルフの美しい少女は自然と声の主である子供の方へと視線を変えることになる。


 まあ、当たり前の行為なのだが。


 う~ん、でも~? 少女からしてみれば? この不思議な場所?


 そう~? 只今エルフの美しい少女がいる場所は、エルフの種族である彼女の産まれ育った殺伐とした世界や国、町にない。人々が集い仲良く会話、戯れる場所である憩いの場──。公園と呼ばれている場所なのだが。


 今の今迄、エルフの美しい少女自身も? 自分の周りや目の前を行き交う人達はいたのだが。


 自分達と容姿や身なりが明らかに違うエルフの少女……。


 まさか? 誰も少女が? 本物のエルフ族の少女とは思っていない。


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