第432話 サラの出生の秘密……(19)

 と、言うか~? 惨いと、我等も思うから。サラは母に平手打ちを受けても仕方がない気がする。


 だってサラ自身は? 母であるシルフィーの幼い頃からの苦労……。


 そう~? 今でこそ~? 滅んではいるのだが、色々な国々の王や領主のリアルフィギュア、性玩具(おもちゃ)として暮らしてきたシルフィー……。


 そして? いつも『死にたい……』と思い。自身の口からも、苦痛な独り言を多々漏らしながら耐え忍ぶ生活を此の国の王健太を異世界日本から召喚──。彼女の愛する健太(白馬の王子さま)と逢うまでは、苦痛な余生を過ごしながら。自身の一族を守護し、暮らしてきた彼女の気持ちなど。此の国の女王の妹として産まれてきたサラには理解できないと思われるから? 娘のサラが、母であるシルフィーのことを罵り──。侮るような台詞は告げてはいけないと我等も思うので。サラが母であるシルフィーに叩かれても仕方がない気がするよ。


 それに~? サラは~? 自分自身の出生の秘密や生い立ち……。自身の母であるシルフィーが以前から漏らす独り言……。


『私はあのひとの為にも。自分達の一族を守らないといけない……』


 と、言った台詞の意味すらサラは、理解ができていなので。尚更彼女は母であるシルフィーのことを愚弄してはいけないと思う~?

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