　だから我等も～？

『一体誰だ～！　この戦勝～！　勝利の女神さまの主は～？』

　と、声を大にして叫び──。

　そして～？　訊ねたくもなるから～。戦勝～。勝利の女神さまに～。『貴女の心に決めた本当の夫（主）は、誰なのですか～？』と。今から訪ねてみようと思う～？

〈バチン～！〉

　……ん？　あれ？　いきなり大きな音が……。

　それも～？　誰かが？　誰かを？　思いっきり、平手打ちして叩いたような音だと思われる？

　だから我等は直ぐに、平手打ちの音が鳴った方へと視線を変えてみたのだ。

　すると？　我等の視線の先には、自身の娘であるサラの頬を平手打ちした後の、シルフィーの姿が目に映るから。やはり彼女は？　実娘であるサラの、自分のことを蔑み、侮る台詞に憤怒したようだね～？

　だって～？　いくらシルフィーが～？　姉であるプラウムとは違い。末娘のサラに甘いところがあるとしても。今のサラが母に発した言葉は、余りにも酷い……。

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