第429話 サラの出生の秘密……(16)
と、なれば?
シルフィーのことを『姫さま』と呼ぶ、ドワーフの老人からまたこんな台詞が放たれる。
「ひ、姫さま。おやめください」とね。
それも~? 慌てふためきながら『爺』と、呼ばれる老人は、シルフィーへと諫めの言葉を告げる。娘であるサラを叩かないようにとね。
う~ん、でも? ドワーフの老人『爺』が諫めの言葉を告げられるのは、シルフィーだけではない。
そう~? 彼女の娘であるサラにも『爺』は諫め──。
「サラ姫さまも、母上さまに対して、そんな酷い台詞を告げてはいけません~。それに~? サラ姫さまは、母上さまのことを、何か誤解をしているようです? 姫さまは、サラ姫さまが思うような破廉恥極まりない行為を旦那さま以外の殿方にするようなことはありません~。貴女の母上さまは永遠に旦那さま物であり。旦那さまと結ばれてからは。旦那さま以外の異性に対して興味も持ったことは一度も御座いませんから。サラ姫さまの全部誤解で御座います~。だから今直ぐに母上さまへと謝罪をされてください。サラ姫さま~。そして今後も親子仲良くしてくださいませ~。御二人共~。それが爺の願いであり~。旦那さまの願いでもありますから~」
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