　なのに～？

　シルフィーはサラの想いとは裏腹に。娘の言葉は聞き入れずに、未だに無視している状態なのにね～。

　この二人……。

　シルフィー自身の性玩具（愛人）に関しては別……。彼等二人の顔を見れば直ぐに安堵した表情と女神の微笑みを投げかけ～。二人の性玩具（愛人）には話しかけもするから気に入らない。

　それに今は、急務にことを進めないと大変な時の筈～？　女王アイカの件もあるのだが～。二人の共通の主である、此の国の王健太を直ちに探索をしないといけない筈～？

　実際、姉のエリエと従姉のウルハ、自分達の王であり。主でもある健太を探索する為に、慌てふためきながら。自分達の領地……。集落へと帰還をして探索部隊編成──。

　そして～、此の国の王健太を探索している最中だと言うのに？

　サラの母であるシルフィーはと言うと？

　姉のエリエや従姉のウルハとは違い、健太を探索する様子すら見せないのだよ～。先程女王アイカや一時期夜の床を共にしたこともある、『元夫』と呼んでも差し支えない男であるウォンへと、勇んで『宣戦布告』までした筈なのに～。

　只今サラの母シルフィーは不謹慎にも。自分の性玩具（愛人）二人に対して、一人一人を優しくハグをして抱擁している最中なのだよ。

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