第421話 サラの出生の秘密……(8)

 まあ、そんな堅固な城塞都市『ジャポネ』の大きな門が、『ヒラケ~♪ ゴマ~♪』の如く。大変に線の細いしなやかな肢体を持つ、『ジャポネ』の女王シルフィーの一喝だけで、強靭な戦士(男)達が、素直開けるだから本当に凄いと我等は思うし。この『ジャポネ』の強靭な戦士(男)達は、他所の国や領地の兵士達よりも大変に規律のとれた強靭な戦士(男)達なのだろうと直ぐに思う。


 だって~? シルフィー自身は、エリエやウルハ……。此の国の女王アイカや他の国の女王ライ……。比の国の女王ルイン達のような。個人、個人が一騎当千である。オーク種のアマゾネスではないエルフ種の女性……。


 まあ、この物語を読んできた者達は知っての通りで~。基本、オーク種の男女の性格は大雑把……。自由奔放であり。余り規律を重んじるタイプの種族ではない。自由を愛する種族の民なのだよ。


 だから~? 彼、彼女達は~? 戦の場合でも自由奔放なところがある~。


 以前アイカ集落内で起きた大惨事の時を思い出してもらえばわかる通りで~?


 同じ一族の領主同士であるウォンとウルハが、自分達の所有する戦士達の力を借りずに。最初は己の力……。個人個人の持つ能力と技量だけを駆使して、領主にあるまじき振る舞いで、自由に立ち振るい舞いながら武力衝突──。争いをおこない。



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