第371話 家出(218)

 まあ、ウォンがそんな気が荒い状態……。荒々しい表情と台詞を健太に告げてくるものだから?


 只今、女王アイカと愛を育み、育てていた健太なのだが。自身の顔色を変え怯え始めるのだよ。


 ……と、いうことは、彼にはない。もう健太には、不要な物なのだよ。自身が怯えることは。


 だから彼も? オーク最強の漢に負けず劣らず睨み返しながら。


「はぁ~? ウォン~! 貴様の方こそ~。何をわけわからないことを言っているのだよ~! アイカさんは、貴様の物ではない~! 彼女は僕の物で~。妻なのだよ~。それに~? この辺りの領地だって全部僕の物だぁあああ~! ウォン~! 貴様の物ではないのだ~!」と。


 ウォンに怒号を放つ。


 でッ、その後は、女王アイカと戯れ、愛を深め確かめあう行為をやめて──。


 オーク最強の漢へと彼は、勇んでファイティングポーズをとるのだよ。


 女王アイカは、誰にも渡さないといった強い姿勢を健太は、ウォンとアイカへと見せる。


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