第156話 あとがき(18)

 ウォンも女王アイカが最後までなりふり構わず自分の命乞いの嘆願をウルハや妹達にしてくれた事や。


 未だ女王アイカがウォン自身の事が好きだ。愛している。あなたを長らく放置、蔑ろにしたから許してください。今後は心を入れ替えて男王健太共々あなたに使え、尽くしますから。あなた許してくださいと言った言葉と謝罪を女王アイカからもらったので。


 ウォンは男王健太への憎悪と嫉妬心は取り敢えずなくなったから。


「ああ、分かっているよ。おばば様達……」と。


 彼はほっと安堵、微笑みながら呟けば。


 自身の妻と言っても良い女性アイカが自身の姉妹、義母、従姉妹達、ヤンキー姉ちゃん達が戯れる様子を大変に穏やかな顔と目をしながら集落の最長老、おばば様達と和やかに見詰め続けるのだ。


 この亜熱帯の大陸の大王となる少年だと女神シルフィーが告げた健太がこの世界、この大陸生まれの出身者、オーク種族ではなく。


 異世界の近代国家日本生まれの人種の少年……。その少年が産まれた日本と呼ばれる国には世帯主のハーレムと呼ばれる太古や中性的な考え方はもう既になく。


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