第35話 最弱男王は主夫?(12)
彼の妻、妃である女王アイカが自身の涙を拭い。御日さま、女神さまのように微笑み呟く姿を凝視すれば女王アイカの御機嫌がよろしくなったのだと思い込む。判断をする。彼は、健太はしたから。自然と彼の顔もほころんで口の方も開いてしまう。
「アイカさん、ごめんね。僕が変なことを呟いたばかりに。アイカさんに不快な思いをさせた上に涙まで流させてしまって本当にごめんなさい」
健太自身は基本素直で良い子。良い男の子……。
それも一人息子の長男の甚六と言う奴で、彼の両親から甘々と過保護に蝶よ、花よと育てられた温和で大人しい少年だから。また彼の大事な妻へと悪態をついたことのへの詫び、謝罪を健太は自身の頭を深々と下げ、土下座をしながら女王アイカへと謝罪をおこなった。
まあ、心からおこなったのだが。女王アイカは戦闘民族であるオーク種族の酋長さま、女王さまイコール、オーク種族は健太が産まれ育った近代の異世界日本とは違い女尊男卑思想の強い種族だからね。
健太の奥さま、御妃さまは彼の産まれ育った日ノ本の太古、古にあったとされる倭の国の伝説の女王卑弥呼さまと同じ立場である女王アイカだからね。この本当に小さな国……。
まあ、集落と呼んだ方が良い小さな国の彼女は象徴であり。
男、オス達のセックスシンボルでもある彼女、女王アイカはね。この集落の政を決め、執り行うだけではなく祭事ごと、祭りもおこなう姫巫女さまだから女性としての気位とプライドは大変に高いのだ。
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