第20話 最弱男王の異世界ライフの始まり(6)
「えっ!」だ。
そして「なに?」と、健太の口から拍子抜けた声色での驚嘆が漏れれば、次に彼の口から漏れる言葉と台詞は。
「うぐっ、ぐっ。アイカさん、苦しい。苦しいよ」と、健太の口から奥歯を噛み締めながらの悲痛な言葉が漏れてくる。
そして漏れれば次に彼の口から出ている言葉、台詞はこうだ。
「アイカさん、手を離して、離してよ。おねがいだから。このままだと僕は本当に窒息死してしまうからおねがいだ。頼むよ。アイカさん僕を離し。解放してよ。おねがいだ」
健太は女王アイカに何度も嘆願をする。するのだよ。自身の首に回してある彼女の二の腕を離してくれと、ではないようだ。
だって女王アイカは最初こそは、自身の大変に心地良い安らぎ、睡眠を、彼女の肢体の脇や腰をくすぐることで妨げ。起こそうと試みる自身の主健太の細い首に、己の二の腕を回し、そのまま自身の前方へと抱き寄せれば彼女はね。健太の細い首に回していた自身の二の腕を離し、細い首は解放をしてハグ、抱擁へと切り替えているから。
健太が苦しい。助けてと、自身の妻である女王アイカに対して悲痛な声色で自分のことを解放してくれと嘆願をするのは可笑しなことになる。
それに今でこそ、女王アイカの口から漏れることはなくとまってしまったのだが。女王アイカは自身の伴侶に無防備なまま、己の背から。背後か抱きつかれ脇や腰をくすぐられ起こされた時にその気……。
そう、自身の肢体、裸体を熱く、火照らせ、自身の口から嬌声を漏らしていたほど健太は、自身の妻、お妃さまを起こすこと。作業、行為の最中に妻をその気、やる気にさせた訳だからね。女王アイカからしてみれば、健太が今の彼の置かれている立場で苦しい。助けて。自分を離し解放をしてくれと嘆願をしてくる方が笑止千万になる。
だから自身の安らぎ、睡眠の方をいやらしく、卑猥な悪戯行為で妨げ、起こした健太……。
そう、只今、女王さま御自慢の『たゆたゆ』と右往左往と激しく動き回る巨大な乳房、オッパイの谷間に顔を埋め。己の顔色を変え、窒息。安楽死しそうな彼、夫、健太へと女王アイカは苦笑いをしながら不満を漏らし始める。
「健太、何が苦しいだ。可笑しなことを申すな。先程からわらわに対していやらしく、卑猥な悪戯行為をしてきては寝ているところを起こし。起こしては、わらわと早朝からの子作りをしようと誘ってきたのは健太、貴様であろうに」
だから女王アイカはこの通りでね。自身の主である健太に対して、早朝から自分をその気、やる気へとさせたのに、苦しいから離せと申してくることが可笑しいことだとプンプンと不満を漏らす。
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