第9話 羞恥心が無くなった僕 (4)

 だから先程彼を、少年健太のことを好意的、興味津々、自分達三人と女王アイカを含めて四人で和気藹々と会話をしながら。でも、まあ、最後には健太、自分の主、夫を侮るような暴言を、嘲笑いをしながら呟き。この集落の酋長アイカ。自分達の姉へと問いかけた三人の中では一番年上……。



 健太の妻、妃である女王アイカと、その麗しく、美しい容姿、官能的な御姿を見比べてみても、余り容姿や年齢差もないような女性に対して女王アイカはこんな台詞を「フッ」と、最初は自身の鼻で笑い。その後は苦笑いを浮かべ漏らしながら返していくのだった。


「エリエ、このひと。うちのひとが。健太が余りにも幼く、可愛い容姿をしている子だからといってわらわ達の主さまのことを侮るようなこと言うのはよくない。よくないぞ、エリエ」と、女王アイカ自身は、最初は、自分の妹君であらせられるエリエのことを諫めるように苦笑を浮かべながらつげる。終えるとね。健太の方へと視線を変えながら彼女はまた直ぐに自身の口を開き。


「……我が家の主さまは、自身の可愛い顔と容姿に不釣り合いなほどの、大変に恐ろしく大きな良い物をお持ちだから子作りの方はエリエ、お前が心配するようなこと。自体にはならない。発展はしないから大丈夫。大丈夫だったぞ。あちら、子作りの知識の方だって、わらわがわからなくても。我が家の主さまはちゃんとわらわのことを導いてくれたから。わらわが只今自身の身なりを整えている最中なのだろうに」、「ふっ、ふふふっ。あっ、はははっ」と、女王アイカが自身の妹君であるエリエへのこと嘲笑うように高笑いをしながら呟けば。



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